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汗は天然の化粧水20170130

以前は冬になると足腰お腹など乾燥してかゆくなり、ワセリンなど塗ってせっせと保湿していたものですが、ここ2年くらい、冬場の乾燥を感じなくなりました。顔の乾燥、化粧乗りの悪さもほとんど感じることがなくなりました。

ランニングで全身汗だくになるのがその理由のような気がします。以前、スポーツと言えば、水泳、これは水の中でやりますから、かなり一生懸命やっても汗をかかない。自転車、暑い日でも走っている最中は汗が風ですぐ乾かされてしまうので止まっている時しか汗をかかない。太極拳、ゆったりした動きですから、汗をかいてもじわっとにじむ程度。ランニングは走り始めて5分もすると汗だくで、止まってもしばらく汗が出続けるほどです。全身の皮膚の代謝が上がっています。皮膚は最大の臓器ですから全身の皮膚が一斉に汗を出しはじめるとかなりのエネルギーが使われかなりの量の水分が使われてているはずです。皮膚が体内から水分で満たされる感じがします。これは潤いがキープされるはずです。外に何か塗るよりよっぽど潤います。

運動がいいのでしょうか。ただ暑いところにいるだけでも潤うのでしょうか。寒くなると乾燥しがちになることから考えて、暑いことはお肌にはよさそう。運動をすれば心拍数が上がって皮膚にも末梢まで血液がよくめぐりますからさらに汗の産生が多くなるのでしょう。肌荒れや乾燥に悩んでいる方は、週2回くらい激しい運動をしてみてはいかがでしょうか。

 

バッハ管弦楽組曲全曲演奏会20170127

札幌交響楽団の定期演奏会に行きました。バッハの管弦楽組曲第2番はフルート協奏曲といった感じで、レッスンを受けたこともあります。急きょ思い立ち、当日券を買って聴くことにしました。3番、2番、1番、4番の順で全4曲が演奏されました。
少人数の編成ですから、いつもの定期演奏会とは趣が違います。第1、第2バイオリン、ビオラが各6人、チェロ4人コントラバス2人の弦楽5部にチェンバロ、3,4番はトランペットとティンパニ、1,3,4にオーボエ、1,4にファゴット、2番にフルートと、多くても30人とちょっとです。普段の定期演奏会では100人くらいステージに上がりますから、ずいぶんさみしくみえますが。

曲は、宮廷での舞踏会が目に浮かぶような楽しく生き生きした感じです。実際当時の舞踏会で,指揮者が客の様子を見ながら適当にリピートして頃合いを見て次の曲へ移ったという話も聞いたことがあります。指揮者のマックス・ポンマーさんのバッハ研究をもとにした演奏会ということで、終始楽しげに指揮棒を振っていらっしゃいました。流れるような、しかもメリハリのある演奏でした。よっぽどうれしかったのか、定期演奏会で最後にアンコール演奏をしてくれることはほとんどないのに、第3番の2曲目、G線上のアリアをやってくださいましたよ。

余談ですがパンフレットの解説によると今は管弦楽組曲と呼ばれていますが、作られた当時は組曲とはきめられた曲の形式を持つものとされていて、バッハはこの曲を組曲とは呼んでいなかったそうです。序曲から始まる曲とか呼ばれていて、確かに楽譜の表紙にはouverture(序曲)と書かれていましたので、序曲の楽譜しか入っていないのかと思いましたが、そういう意味だったようです。

もう一つ余談。当日券はクレジットカードは使えないし、キタラクラブの割引対象外で、残念でした。前日に電話予約すればよかったのに後悔しました。

 

ボレロ20170124

大好きな作曲家2人、19世紀から20世紀にかけて活躍したフランスの作曲家、モーリス・ラヴェルと、世界のサカモト、坂本龍一さん。

通勤途中、ミュージックプレイヤーでランダム再生していたら、『ボレロ』がかかりました。ラヴェルの超有名曲です。ppから始まり同じリズムとメロディを繰り返しながら少しずつクレシェンドしていきます。曲も終盤に差し掛かり盛り上がってきたころなんだかアレンジが違うことに気づきました。世界中でいろんな人がいろんなバージョンに編曲していますからオリジナルと違うものもあるのは不思議に思いませんでいたが、曲名を確認してびっくり。作曲坂本龍一『Bolerish』ボレリッシュ、ボレロ風の、ということで、ファムファタールという映画のために監督に強要されて作った曲でした。知っていたんだけれど聞き流していると、どちらもよく知っている私でさえだまされた、ボレロそっくりの曲。フランスのラヴェル財団からクレームが入ったという逸話つき。

ボレロはバレエの曲として作られましたが、のちの人が違う振付を作っていますね。フィギュアスケートのサラエボオリンピック、アイスダンスで満点を獲得した演技を生中継で見たときは感動で涙があふれました。

感情に訴えるすごい曲です。

UTMF2016完走記20161224

UTMF2016に出場しました。富士山の周りをぐるっと1周、160キロを46時間以内に走りきるこのレース、去年に続き2回目の参戦です。去年は150キロを超えたところで時間切れで完走できませんでしたので、リベンジ目指して参加したのですが、数週間前から続く台風を含む雨でトレイルの状態は悪く、当日はコース上大雨警報の部分もあり、スタート時間が2時間延期になり、さらにスタート直前の開会式で、距離を大幅に短縮して約45キロで行われることが発表されました。落胆のため息が漏れます。短時間で気持ちを切り替えて、リベンジは持越しになってしまいましたが経験値はあげておきたい。途中まででも予定通りのペースで進めるかやってみます。

河口湖からのスタートは押しつぶされそうです。4キロは湖畔を走り最初の山の取り付まで少しでも早くいきたい。登り初めでひどい渋滞が起こるからです。去年は1時間も待った選手もいたそうです。どうせすぐ止まって休めますからここはキロ5分くらいのペースで頑張ります。案の定止められますが、息が上がって早くも苦しい。間もなくのぼりが始まります。前の人に間をあけられないよう頑張りますが、しばしば後れを取り後ろから追い越されます。1時間ほど登ると富士山が。去年はレース中1度も見えず、今年は前日から見えず、最初で最後の撮影チャンスです。もう記録は関係ないので、多くの選手が記念撮影していました。間もなく足和田山の山頂を通過し、下り基調へ。冬のトレーニングが効いて下りはバッチリです。何とか予定の時間で最初のエイドW1鳴沢氷穴へ。トイレとヘッドライト準備をしてスタートしました。

ここから約5キロのロードです。ロードは飽きるのですが、淡々と走る練習をしてきました。キロ6分程度で進みました。途中、大会名誉会長のわれらが先輩三浦雄一郎さんが応援に立っていました。だいぶ日が落ちて薄暗い森を抜けるとA1精進湖エイドです。食べ物がもらえます。飲み物ももらえます。ついつい長居する悪い癖を封印しなければなりません。必要なことは忘れずチェック、そして出発です。次のエイドまでは長丁場、そして夜間のトレイルです。3キロほど平坦道を進んだ後、急登が始まります。ここにはサックスで応援してくれる人がいて、今年は人数が増えていました。初めのランナーから、最後のランナー通過までずっと演奏しているのでしょうか。鳴り物は元気が出ます。パノラマ台を超えるとところどころ泥で滑る下りが続きます。下りなのに時間が稼げません。結局約12kmを3時間近くかかりました。

A2本栖湖エイドは狭くて込み合います。泥だらけの手袋を洗い、一応水も補充しておきます。すでにスポーツドリンクがなく、持参した粉を溶かして飲みました。少し食べておきたい。空腹になると気力が萎えるのでバナナ、オレンジ、ようかんなどいただきました。希望者は明日のSTYに出てもよいとの情報を得て、でも自力で行けそうもないし今晩休むところもないし、いいや、今日全力を使い果たそう、さてあと13km大きな登りもなくゴールに向けて出発!と外に出たら土砂降り。一瞬ひるんだが、どうせ汗をかくんだからこのままでいいや、レインウエアは着ないで走り出しました。案の定寒くなく、走りやすく3km位気持ちよくロードを走りました。そして曲がってトレイルのはいり口へ。なぜかそこで転んでしまいました。遊歩道への入り口の小さな段差につまづきました。不思議と痛くはなかったけれど後ろから来た人たちに見られた、恥ずかしい。そしてこの遊歩道がくせもの。晴れていればなんでもなさそうな道ですが、降り続いた雨のせいで、ところどころ道が水没しています。そのたびにどこを進むか選択を迫られます。水たまりの端の浅いところを通る方が足へのダメージが少なそうですが、直進できないのは結構なストレス。

またロードに出ます。道で応援している人が「あと3km!」と教えてくれます。ああ、もう終わってしまうのか。でも早くゴールに着きたい。そして変更になって急遽ゴールとなった道の駅まであと2kmの看板が見えました。そこからだいたいの距離を考えながら進みました。1.8km位かと思われる地点まで来てもゴールの雰囲気が感じられません。すると、前から戻ってくる人たちがいます。3km過ぎてもゴールはなく、道が違うのではないかと。100人ちかい集団ロスト発生です。引きかえし、地図を確認し、大会事務局に問い合わせてくれている人がいました。結論は、道は間違っていない。間違っていたのは、あと3kmという情報です。ロードをそのまま行けば3kmですがレースのコースはぐるっと回り道したトレイルになっています。思わぬところで時間と距離を稼いでしまいました。やっぱり45kmで終わるのはさみしいですから、2~3km多く走りたいという無意識の表れでしょうか。でもあとほんとに5kmで終わりです。しかしまた大きな水たまりが点在し面倒なのでもう真ん中を突っ切っていきます。雨もやんだようで月が見えます。歓声が聞こえてきました。スタッフが、道路を渡ったらゴールだと教えてくれました。8時間38分でゴールしました。

ウルトラトレイルを走りきったような達成感はありませんが、とりあえずゴールできたので良しとしましょう。食べ物をもらいゴールをゆっくり味わい、スタート地点に戻るバスに乗り込みました。さて一安心と思いきや、大きな落とし穴が。寒くて震えが止まりません。汗と土砂振りでパンツまでびしょ濡れ。動くのをやめたので冷えてしまったのです。ゴールしてすぐにレインウエアを着たのですが、間に合いませんでした。持っていた保温性のあるインナーを着てじっと耐えました。バスがつき、更衣室に入るとストーブが燃えています。その前に陣取ってあたたまるまで動けませんでした。今度から、雨が降ったらレインパンツだけでもはこうと思います。そして長袖シャツの着替えを持つこと。泥靴を洗い温泉に入り朝まで3時間ほど仮眠。朝一の電車で河口湖町を後にしました。当然と言えば当然ですが160km走るつもりで来た人たちは、50km弱、山を走っても、誰一人疲れている人はいませんでした。普通の人達なら次の日は足腰立たないでしょうに。

 

 

漢方的スローライフ10161212

ちくまプリマー新書の幸井俊高さんの本です。中高生向けに書かれていてよみやすいです。漢方医学(日本伝統医学と言い換えられる)では病気の症状を直すのではなく、病気の原因になっている体質を整えることで体調をよくすることを目標としている、西洋医学とのアプローチの違いがあるということをわかりやすく解説しています。
現代の慢性病を起こす体質を大きく5つに分類しています。
A.ため込む体質
B.流れがよくない体質
C.足りない体質
D.  バランスが悪い体質
E.心身が不安定な体質
何かの不調で漢方薬を処方されたとき、その薬を飲んで別の今までずっと気になっていた症状がすっとなくなることがあります。薬が自分の状態にぴったり合った時体調が整えられていきます。漢方薬は体全体を見ているので、体調に合った薬で、体全体が調子よくなっていきます。

漢方の考え方に基づいた、健康な生活を送るためのコツも述べられていて、現代人が陥りやすい体調不良を起こす原因とそれを避ける方法も書かれています。慢性的な心身不調を感じている方には参考になる本だと思います。

失われていく、我々の内なる細菌20161209

ヘリコバクター・ピロリ菌は、胃がんの原因になる細菌として有名になり、保菌者は除菌するという医療が一般的になってきつつありますが、著者のマーティンJブレイザーは、細菌学、感染症学に長く携わり、ピロリ菌研究第一人者です。

生物の進化はその体内に膨大な細菌を取り込むことで進んできたのではないか、我々とともにある細菌は、時として病気を引き起こすが、ある時は健康に寄与しているのではないか。それでなければ、共存しているはずがないのではないか。たとえばピロリ菌保有者の方が胃がんになりやすいが、非保有者の方が逆流性食道炎になりやすい、という事実がわかってきています。

腸内の細菌は宿主のために消化吸収を担っています。免疫に関する役割も果たしています。人間だけでは到底保持できない遺伝子を補っています。皮膚の常在菌が存在しなかったら、病気を引き起こす細菌に感染しやすくなるでしょう。

抗生物質は致死的な感染症から劇的に身を守ってくれます。しかし予防的な投与はどうなのか、著者はそのことについて漫然とした投与をすべきではないと言っています。それによって、長い歴史の中で人間と細菌が作り上げてきた共存関係が崩れつつあると言います。

生物多様性が人間の発明した薬によって失われつつあるということでしょうか。

 

 

 

 

 

 

自転車道交法BOOK 20161106

自転車で安全に走るためのガイドブックという副題付です。自転車はどこをどう走るのが法に則っていて安全なのか、道路交通法に従い、解説しています。また、厳密に守ると危険な場合の現実的に安全な方法や、尋ねるところによって違う答えが返ってくる場合など、グレーゾーンともいえる場合の対処の仕方など、正しく安全にそして自転車の地位向上について書かれた自転車乗りには大変有用な本です。著者の一人の疋田さんは自転車ツーキニストと名乗り、安全に自転車に乗れる社会つくりに力を尽くしている方です。それにはまず自転車乗りが安全に乗るためのルールを理解し守ること。歩道上を走る自転車が歩行者に危険を及ぼし、歩道から車道に出てくる自転車が自動車から危害を受けやすいのだから、自転車は車道の左端を走ることを徹底すれば事故は減らせる。すべての自転車乗り、そしてすべての道路利用者が同じルールを共有することこそ王道であると説いています。このことが早く一般常識になってほしいものです。

 

UTMF2015参戦記その⑧二十曲峠~富士吉田~河口湖八木崎公園20160916

最後尾で二十曲峠を出発。走ると体が右前に倒れてしまい10mも走れない。もう背筋を使い果たして走りを支えるだけの力が出ないようだ。あきらめて歩いて進む。スィーパーさんに「今は1番後ろですけれど半分以上の人がリタイアしていますから真ん中より上位なんですよ」と言われて少しやる気が出たが、やはり走れない。とにかく進めるだけ進もう。次回のためにも経験しておこうと思った。おとといの朝起きてから40時間以上起きている。スタートしてから38時間、A4で着替えた時とA8でマッサージを受けた時以外は座っていない。良く体が持っている。やはりアドレナリンの力か。火事場の馬鹿力とは言ったものだ。人間は普段は能力の半分も使っていないのだろう。多分大災害とか遭難しても生き延びられる。

何度も上り下りを繰り返して、険しい上りにやって来た。一人だから自由に自分のペースで登れるが、混みあっていたら渋滞するだろうなとか思いつつ登る。ここを登り切ってもまだ上り下りが続く。もう幻覚見えまくり。あの上の方に人が見えるが、近付くと誰もいない。

6:48 杓子山山頂。真っ白。何も見えない、向こうに富士山が見えるはずなのに。悔しいので登った証拠写真を撮った。カメラを持って走ったが、最初の渋滞で撮った以外、途中全く写していない。オフィシャル映像のカメラがいて映されたが、どこにも使われていないかな。下りは泥道で、もう足に力が入らないので、かなりお尻で滑り降りる。もうどうでもよくなってきた。そして林道を下る。A10制限時間の8時を過ぎたので家族に電話した。「富士吉田に間に合わなかったよ。今まだ杓子下ってる。」激しい尿意で腹痛を感じるほどになり、スィーパーさんに「この山降りたらトイレありませんか」と聞いたら、携帯トイレ使ったら?と言われ、そうかこういう時に使えばいいんだ、ということで、林道わきの窪地に下りて使用した。持っててよかった必携品。普通は使わないと思うけど。

林道を下りきって一般道に出るところでスタッフが待ち構えていた。「制限時間が過ぎ、この先警備員も撤収していますので、ここでレースを中止していただきます。」「そういうことでしたら納得します」と答えたものの、本当はもうやめたいと思っていたのでラッキー。9:39:50,44時間39分50秒でリタイアとなった。ワゴン車に乗り込みA10富士吉田まで連れて行ってくれた。制限時間を2時間も過ぎて、撤収作業もかなり進んでいるのに、水、オレンジ、チョコレートまで残しておいてくれた。やっと座っていただいて落ち着いたところで次は河口湖まで送ってもらう。

八木崎公園ではまだ続々ゴールしているが、もう関係ない感じ。荷物を受け取り着替えて帰り仕度をする。外では閉会式が始まっているようだ。本当なら参加して盛り上がりを体験するべきなのだろうけれど、そんな気力がない。広々した女子更衣室で後片付けに集中する。そして閉会式も終わり、バスで会場を後にした。

リベンジするぞ!

UTMF2015参戦記その⑦すばしり~山中湖きらら~二十曲峠20160915

A7 out を後ろから2人目くらいで出発したが山への登り口を通り過ぎてしまって引き返したら、ちょうどスィーパーさんたちと一緒になった。STYの関門が延長されて同時刻になっていたので、スィーパーはUTMF担当とSTY担当のチームがいた。2人組で活動し、最後尾のランナーの少し後ろをついてくる、安全確保のためのスタッフである。悪天候のためコースが変更になり、山の縦走はなくなり、一つ目のピークから山中湖畔に降りていくコースとなった。2晩目の山の中では噂の幻覚が見え始める。葉の模様が文字に見えてきて誰かがメッセージを残したのかと思い立ち止まって読みたくなる。斜め後ろにスタッフジャンパーを着ている人が立っているような気がする。

登りはほぼスィーパーさんと一緒に進み、下りで数人追い越して湖畔の舗装路を一人さみしく進んだ。別荘地をくねくね曲がりながら下り、前後には誰も見えない。前にとぼとぼ歩いている人を見つけた。挨拶して追い抜いた。やっとエイドが見えてきたがまだ遠い。グランドのようなところをぐるっと回って23:06 A8山中湖着、

エイドの入り口で装備チェックを受ける。雨具、携帯電話、地図を持っているか。広くてきれいな建物で関門締め切りまで長いので、腰のマッサージをお願いした。もう片付けに入っていたスタッフが、それでもやってくれた。おもてなし食はとっくに品切れていていつものオレンジとバナナをいただく。ここでは出発するとき六花先生のメディカルチェックがある。寒くてストーブにあたっていたらラスト2のランナーがチェックを受けて出発した。私はlast oneだ。関門閉鎖まで30分近くある。もう少しあたたまりたかったが、全スタッフの「早く行け」オーラを感じ?(ウソです)あまりぎりぎりだと、次に間に合わなくなりそうなので意を決し出発する。メディカルチェックは屈伸3回。難なくできた。必ずゴールしろとカツを入れられ27日0:14 A8 出発。

スィーパーさんと一緒に出たが、やっぱり寒いので、すぐ立ち止まってオーバーパンツをはいた。後ろから聞こえる声からすると、少し若い女性と少し年配の男性のペア・ずっと最後尾をキープしいろいろ話した。ザックにUTMB(ウルトラトレイルドゥモンブラン)のごみ袋を付けていたら「出たんですか」と聞かれたので、「TDSを完走しちゃったもんだから次は100マイルかなって今回出てみた」とか、休憩してジェルを食べたら、「僕、ジェルだめなんですよね」というので、「私も苦手だったけど、100マイルには必要かと思って練習しました」とか。A9に間に合った時は感動してくれました。

2:36 A9 二十曲峠着。最後尾だからほかの選手らしき人はほとんどいない。そこにいるのはリタイアする人か。スタッフはやたらといる感じ。最後までみんな残って世話してくれるんだ。オレンジとバナナはここでも豊富にあったのでいただくが、思えば大量リタイアが出たから最後まで食べ物があるのか。リタイア者が少なかったら、この時間食べ物なかったりするのかな。恐ろしいわ。制限間際にトイレに行ってから出発しようと思い場所を聞いたら50m位離れているところ。焦って走って行ったらスタッフが付き添ってくれて、「大丈夫ですか」と声をかけてくれた。とりあえず制限時間には間に合ったが、本当に行ってもいいのか。誰も止めない。もうどう考えてもA10には間に合いそうもないけれど、せっかくだから行けるところまで行きたい。間にあわなくても自力で山を下れる自信はあるので行くことにした。精神も心肺も足も大丈夫。

 

UTMF2015参戦記その⑥富士山資料館~太郎坊~すばしり20160914

A5を出るとどんどんSTYの選手に抜かされていく。A6の関門はSTYの方が早いからこの区間で全員に抜かれるはずだ。山道に入って後ろにつながったと思ったらスペースを見つけてずれて,先に行ってもらう。STYの選手は、こんな最後尾のへろへろUTMF選手をもリスペクトしてくれる。頑張ってくださいとか、多くの人が声をかけてくれた。中に名前を呼んでくれた人がいた。確認する余裕もなかったが、同じクラブのMさんくらいしか思い当たらない。お返事できなくてごめんなさい。

何度も道を譲りSTYの後方になると譲られても困る人も出てきたようなので少し自分のペースで進んだ。富士山の周りを一周するこのレース、ほとんどはふもとかさらにその周囲の山を進むのだが、A6だけ富士山本体にある。高度があがり森を抜けてじゃりじゃりの山肌に出る。開けているのでずっと向こうにエイドらしきものが見える。だんだん日が傾く。細かい石で走れない。歩いて進む。声援が聞こえてきた。ずいぶん登ってきたようだ。標高1415m富士山5合目 17:00 A6太郎坊着

余裕がない。ここから下りなので、あまり休まず行こう。後ろの方なので、食べ物も少なくなっている。後で知ったが、STYは関門延長になっていて、まだ少し後ろの方にいたようだ。17:18 A6発。

じゃりじゃり下りがしばらく続く。頑張ってスピードを出す。30分も下ると、平たんな直線路に出た。すっかり日も暮れ霧がかかって前が見えない。ひたすら直進。どこまで続くのか。頑張らないと間に合わない。焦りが出てきた。疲れと焦りで体が硬くなったのか、腰に違和感が出てきた。直線路がやっとおをるとしばらく下り、舗装路に出る。エイドはもうすぐに違いない。腰に力が入らない。頑張って走ろうと思うがからだがまえに傾いてしまいうまく走れない。

19:07 A7 すばしり着。ドクターらしき人が体調は大丈夫かと聞いてきたので「腰が変です」と答えた。少しでも横になって休めるといいのだけれどそんな時間もない。トイレに行って補給したらもう関門時刻だ。ドクターストップがかかるのではないかと心配したが、「しっかりしてそうだし、120kmも走ってきてるんだから体に異常が起きてあたりまえだ。A8にマッサージがあるから受けてみたら」と言って送り出してくれた。19:28 A7発。