UTMF2015参戦記その⑦すばしり~山中湖きらら~二十曲峠20160915

A7 out を後ろから2人目くらいで出発したが山への登り口を通り過ぎてしまって引き返したら、ちょうどスィーパーさんたちと一緒になった。STYの関門が延長されて同時刻になっていたので、スィーパーはUTMF担当とSTY担当のチームがいた。2人組で活動し、最後尾のランナーの少し後ろをついてくる、安全確保のためのスタッフである。悪天候のためコースが変更になり、山の縦走はなくなり、一つ目のピークから山中湖畔に降りていくコースとなった。2晩目の山の中では噂の幻覚が見え始める。葉の模様が文字に見えてきて誰かがメッセージを残したのかと思い立ち止まって読みたくなる。斜め後ろにスタッフジャンパーを着ている人が立っているような気がする。

登りはほぼスィーパーさんと一緒に進み、下りで数人追い越して湖畔の舗装路を一人さみしく進んだ。別荘地をくねくね曲がりながら下り、前後には誰も見えない。前にとぼとぼ歩いている人を見つけた。挨拶して追い抜いた。やっとエイドが見えてきたがまだ遠い。グランドのようなところをぐるっと回って23:06 A8山中湖着、

エイドの入り口で装備チェックを受ける。雨具、携帯電話、地図を持っているか。広くてきれいな建物で関門締め切りまで長いので、腰のマッサージをお願いした。もう片付けに入っていたスタッフが、それでもやってくれた。おもてなし食はとっくに品切れていていつものオレンジとバナナをいただく。ここでは出発するとき六花先生のメディカルチェックがある。寒くてストーブにあたっていたらラスト2のランナーがチェックを受けて出発した。私はlast oneだ。関門閉鎖まで30分近くある。もう少しあたたまりたかったが、全スタッフの「早く行け」オーラを感じ?(ウソです)あまりぎりぎりだと、次に間に合わなくなりそうなので意を決し出発する。メディカルチェックは屈伸3回。難なくできた。必ずゴールしろとカツを入れられ27日0:14 A8 出発。

スィーパーさんと一緒に出たが、やっぱり寒いので、すぐ立ち止まってオーバーパンツをはいた。後ろから聞こえる声からすると、少し若い女性と少し年配の男性のペア・ずっと最後尾をキープしいろいろ話した。ザックにUTMB(ウルトラトレイルドゥモンブラン)のごみ袋を付けていたら「出たんですか」と聞かれたので、「TDSを完走しちゃったもんだから次は100マイルかなって今回出てみた」とか、休憩してジェルを食べたら、「僕、ジェルだめなんですよね」というので、「私も苦手だったけど、100マイルには必要かと思って練習しました」とか。A9に間に合った時は感動してくれました。

2:36 A9 二十曲峠着。最後尾だからほかの選手らしき人はほとんどいない。そこにいるのはリタイアする人か。スタッフはやたらといる感じ。最後までみんな残って世話してくれるんだ。オレンジとバナナはここでも豊富にあったのでいただくが、思えば大量リタイアが出たから最後まで食べ物があるのか。リタイア者が少なかったら、この時間食べ物なかったりするのかな。恐ろしいわ。制限間際にトイレに行ってから出発しようと思い場所を聞いたら50m位離れているところ。焦って走って行ったらスタッフが付き添ってくれて、「大丈夫ですか」と声をかけてくれた。とりあえず制限時間には間に合ったが、本当に行ってもいいのか。誰も止めない。もうどう考えてもA10には間に合いそうもないけれど、せっかくだから行けるところまで行きたい。間にあわなくても自力で山を下れる自信はあるので行くことにした。精神も心肺も足も大丈夫。

 

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