「コンタクトレンズ」カテゴリーアーカイブ

質問にお答えするコーナー20230318

当ブログの投稿で、関連した内容の質問をコメント欄に書いていただければお答えしております。関連の投稿が見つからない場合、コンタクトレンズや眼科疾患に関する質問はこちらの投稿にコメントしていただければお答えしたいと思います。回答は公開されますので、個人情報などの記載をされている場合は回答いたしかねますことご了承ください。回答には数日を要しますので、お急ぎの質問はご遠慮くださいますようお願いいたします。

光をあやつるレンズ口コミ20210116

1年ほど前、光をあやつるレンズの宣伝をしました。内容は、メーカーさんのパンフレットの受け売りで、とりあえず営業マンの言うことを信じて紹介しました。

光をあやつるレンズ20200118

この度、このレンズを実体験して、なかなか良かったので、再度ご紹介します。
去年の夏から、朝のランニングをしているのですが、いつも走るコースが、冬の朝日が昇る方角に向かっていて、晴れた日は雪からの反射もありかなりまぶしいのです。寒くてマスクをしているので、サングラスはすぐ曇って何も見えなくなります。そこで、光をあやつるレンズの登場です。
普段、ほぼ裸眼で過ごしているので、利き目の左は度無しレンズ、右は近用レンズを付けました。外に出ても全く暗い感じはしません。朝日に向かって走ると、明るいですが、まぶしくてつらいという感じはありません。どうやらコンタクトレンズの調光機能が働いているようです。快適にランニングが出来ました。1週間ほど使っていますが、なかなかいい感じです。室内に入ると、色が薄くなりますから、暗く感じることもなく、ふつうのコンタクトレンズとして使えます。
冬はマスクに眼鏡をすると、すぐ曇ってしまいコンタクトに変える人が多くなってきました。外でもマスクをすることが多いですので、サングラスが曇って困っている方には、お勧めします。特に雪国のランナーさんにはうってつけ。度無しもありますので、どなたでも使えますよ。

マスクで眼鏡が曇る20200412

最近多くの方がマスクを着用していますが、眼鏡が曇りますか?曇るのが嫌でコンタクトレンズにしたいと受診される方もいらっしゃいますが、もしかしたら、眼鏡が曇るのは正しいつけ方をしていないからかもしれません。マスクの上部から吐く息が漏れると息に含まれる水分が眼鏡について曇ってしまうのですね。使い捨てマスクなら鼻に添わせるノーズピースがついているものが多いですから、きちんと当てて隙間をなくしましょう。布マスクや手作りされる方も、針金など取り付けて鼻の横に隙間ができない工夫をしてみてください。そうすれば、眼鏡は曇りにくくなると思います。正しくつけないとマスクの効果薄ですので気をつけましょうね。逆に正しく着用できているかの確認のため、眼鏡をかけて曇らないか見てみるといいかも。

モノヴィジョンよいです20200119

老眼対策として、コンタクトレンズを使い、利き目に遠用レンズ、非利き目に近用レンズを着けるのをモノヴィジョンと言います。2つの眼で同じものを見ることに対して、1つの眼で近くを見てもう一つの眼で遠くを見るので一つの眼での見え方という意味です。

私は日常生活をほとんど裸眼で過ごしていますが、老眼が進んできて、読み書きは近用鏡なしではかなりつらくなっています。ただ、診察の際は、スリットランプという顕微鏡を使うので自分の眼に合わせてピント調節できますし、カルテは紙なので自分の見える大きさで書けばよいので、裸眼ですんでしまいます。ところがコンタクトレンズに書かれた小さな数字や、患者様の保険証を見るとき困るのです。メガネのかけ外しはかなり煩わしいし、もともとよく見える目なので、コンタクトを常につけようという意欲もわかなかったのですが、モノヴィジョンがなかなか便利と気づきました。

私のモノヴィジョンは、非利き目に近くにピントを合わせた乱視用コンタクトを着け、利き目は裸眼です。思ったほど立体感も失いませんし慣れれば左右差も気になりません。コンタクトの異物感も片目だけなので半分で済みます。

遠近両用の見え方に満足できない乱視のある患者様やこれまで裸眼で過ごしてこられた方には、積極的にモノヴィジョンを進めています。

光をあやつるレンズ20200118

新しいコンタクトレンズの宣伝です。

世界初、明るさで色が変わるコンタクトレンズが、日本でも発売されました。

サングラスの調光レンズは聞いたり目にされたことがあるかもしれません。明るいところで濃い色が付き、暗いところでは色が薄くなるものですが、コンタクトレンズにもその技術が応用されました。

アウトドアで活動される方、冬はスキー、スノーボードをされる方にも良いのではないでしょうか。いつもコンタクトをお使いの方はもちろん、度数の入っていないものもありますので、視力の良い方でもサングラスのようにお使いいただけます。まぶしさを抑える機能が優れています。お試ししていただくことも可能ですので、興味を持たれた方は、ぜひご相談ください。

若いころはすごく目がいいと思っていた方へ20181119

 40歳位まで視力が良くてメガネをかけるなど想像もつかない人たちがいます。視力表の一番下まで見えてしまうような人たちです、そういう方たちは子供のころから眼科にかかる機会があまりないでしょうから、実際どの程度の割合かわかりませんが感覚としてはおそらく日本の人口の1割くらいはいるのではないでしょうか。そのような方たちの多くは軽い遠視だと思われます。近視がもともと遠くが見づらい眼であるのに対して、遠視はもともと近くが見づらい眼なのです。学校の視力検査は遠くの見え方しか測りませんから近視の子しか見つかりません。まあ、近くの見え方を測ったところで、子供のころは水晶体が柔軟で、ピント合わせできる幅が広いので軽い遠視なら近くもよく見えてしまいますから、みつけられることはないでしょう。(ちなみに強い遠視は3歳児検診までに見つかることになっています。このことは別の機会に)
 そうして目がいいと思ってずっと生活していた遠視の人は、40歳位になって視力の低下を自覚します。近くはもちろん、遠くの見え方も今までよりは落ちてくるのです。
 そのような方は、老眼だと思ってメガネ屋さんに老眼鏡を作りに行ったりします。近くを見るときだけメガネをかければいいのですが、遠近両用メガネをつくってしまってもなかなか満足できない場合があります。何しろ40年以上メガネなしで生きてきて今更メガネの生活にはなかなかなじめないものです。職業上などの理由があれば別ですが、遠くの見え方はあまり困らないので裸眼の方が楽だと思います。
 コンタクトレンズはどうでしょうか。遠近両用という選択はもちろんあります。けれど、まだピント合わせの力がある程度残っている40歳前後の遠視の方は、遠視用コンタクトレンズを使うことで遠くも近くも見やすくなると思います。老眼と遠視は似ているようで区別がつきにくいかもしれませんが、違うものです。遠近両用ではなく遠視用コンタクトを使う利点は、遠くの見え方に満足しやすい、金額が安いという2点です。メガネのかけ外しが煩わしい時はコンタクト、近くを見るときだけメガネをかけられるときは裸眼で、と使い分けをするのがお勧めです。
 眼科では簡単な検査で遠視の程度を測れますので、今までメガネを使ったことのない40代の方は、相談してみてはいかかでしょうか。

久しぶりのコンタクト20180127

老眼のせいでコンタクトレンズの使用をあきらめていた患者さんがいらっしゃいました。冬場はメガネが曇りやすいのでやっぱりコンタクトを使いたい。遠近両用はどうかというご相談でした。コンタクトを着けると近くが見えなくなったので3年前から使っていないとのことでした。さっそく遠近両用コンタクトのテストレンズを着けていただきました。遠方の見え方はどうかなと思いましたが、つけたとたんに、よく見える!と感激のお言葉が。近くもばっちりで、使っていけそうな感触でしたので、お試ししていただくことにしました。
今は各メーカーから遠近両用レンズが発売されており、見え方もかなり改善してきています。長年コンタクトを使ってきた方がこれからもコンタクトレンズを使い続けたいという希望に添えるものになってきています。お試しはすぐ行っていただけますので、ぜひご相談ください。

乱視用コンタクトレンズを使っていた方が老眼になったら20171230

本年最後の診療を終えました。皆様お世話になりました。
さて、年末気になったのは、乱視の方が老眼になった時どうするかです。
遠近両用コンタクトレンズは遠くと近くの両方をコンタクトでピントが合わせにくくなったときに試す価値のあるレンズですが、ずっと乱視用コンタクトをお使いの方にとっては、逆に遠くも近くも見えにくいということになりがちです。
乱視用のコンタクトレンズを使っていた方が、手元が見づらくなってきたときの対処法
1.今使っているレンズの度数を下げる。遠くは少し見づらくなりますが、近くは断然見やすくなります。それで遠くが見づらく困るようなら
2.近視の度数は下げるが、乱視の度数は上げる。乱視の度数は、実際の目の屈折より少し弱めにしていることが多いので、その場合は乱視の度数を上げると遠くの見え方も、近くの見え方も改善することがある。それでもどちらか見づらければ
3.利き目に遠くが見やすいレンズを入れ、反対の目に近くが見やすいレンズを入れる。左右のバランスが気になるようならできませんが、両目で見ている限り、あまり気にならない方が多いです。あるいは
4.利き目に遠くが見やすいレンズを入れ、反対の目は遠近両用にする。乱視の弱い方ならこれでもいいかもしれません。それでも今より遠くが見づらいのはいやな方は
5.今までどおりのレンズの上から老眼鏡をかける。これが鮮明さでは一番勝ります。あるいは、1日使い捨てレンズをお使いの方なら
6.遠くがよく見える度数、近くの見やすい度数のコンタクトレンズの度数を何種類か用意して、その日の都合で使い分ける。
ざっと挙げてもこのくらいの方法があります。あとはお仕事や趣味などでどのくらいの見え方が必要なのかを考慮して決めていくことになります。
先日ご相談に見えた方は、1.の対処で満足されて相談して良かったと言ってくださいました。
年齢のせいとあきらめずに、ちょっと試してみませんか。

レンズケアの仕方、間違っていませんか?その② 20170630

以前、レンズケアの間違いやすい点を書いたことがあります。

レンズケアの仕方、間違っていませんか?20150530 | かんし眼科医院 (contactoff.jp)

ここでコンタクトレンズのケアの目的を確認しておきます。一つ目は、汚れを落とす。二つ目は、消毒する,つまり細菌の数を問題が起こらないまでに減らす。

先日、驚くべき間違いをされていた方が、2人続いて来院しました。

お1人目は、水道水で洗浄していた方。ケア用品を買うのが面倒だったのか、お金を節約されていたのか、かなり長年コンタクトを使っていらっしゃるので、水道水ケア歴もそれなりに長そうです。今まで大きなトラブルがなかったのは運が良かったとしか言えません。

水道水でケアしてはいけない理由  ①水道水は無菌ではありません。さらに蛇口周りには普通に細菌が住んでいます。細菌のいる水をコンタクトレンズにつけると、レンズ表面に細菌がついてしまうことが考えられます。もちろん水道水には消毒効果はありません。レンズ使用中についた細菌も保存中に増えてしまいます。②水道水はレンズの形を保てません。保存用の液体は、体液と等張の液体(簡単に言うと涙と同じ濃度)です。水道水は、ほぼ真水で、濃度はかなり薄いものです。コンタクトレンズは水分を含みますが、等張液を含んだ状態で正しい形、つまり正しい度数になるように設計されていますからそれより薄い濃度だと、レンズによってはかなり変形するものがあります。つまり見え方と付け心地、フィッティングに影響が出るわけです。

お二人目は、生理食塩水で洗浄保存していた方。こすり洗いタイプの洗浄液にアレルギーがあり使えないとのことでした。

生理食塩水は等張液ですから水道水よりはだいぶましですし、ボトルに詰められた薬局で売っているものは無菌製剤だと思いますので、すすいだり、消毒した後のレンズを保存するには使えます。ですが、消毒効果はありません。使用後のコンタクトレンズには結膜の常在菌がついていますから、保存中にそれが増殖してしまいます。ではアレルギーのある方はどうしたらいいでしょう?過酸化水素タイプのケア用品を使いましょう。過酸化水素水はそのままでは大変刺激が強く目につけることはできませんが、中和が終わると水に変わりますので刺激はなく、ほぼアレルギーも起こしません。それでもアレルギーが出る方は、1日使い捨てタイプにするか、ハードコンタクトにするか、ということになりますが、過酸化水素がだめな方は、何をやってもだめな可能性もあり、コンタクトの使用をあきらめなければならないかもしれません。

ソフトレンズのケアは、消毒しなければならないことと、水道水は絶対使ってはいけないことを覚えておいてください。

 

 

遠近両用コンタクトレンズを試してみませんか20160426

使い捨てコンタクトレンズが世に出てから約30年、当時20代だったコンタクトユーザーは現在50代となり老視世代になりました。そこで各メーカーが力を入れているのが遠近両用コンタクトレンズです。近くの見づらさは40代から感じ始めますが、まだ遠近両用のありがたみを感じる方は少ないようです。しかし50代ともなると遠くと近くを一つのレンズで見るのは難しくなります。そのような方に遠近両用コンタクトを着けていただくと喜んでくださる方が多いのです。

今までコンタクトレンズを使ってきた方は、遠くが見づらくなってきたとおっしゃる方もいます。日常生活で不便がないよう少し弱めのレンズを使っていた方たちは近くが見えるので老眼の意識をあまりお持ちではありません。ですが言われるままに度数を強くすると遠くは見えるようになっても今度は近くが見づらくなり、大変不便です。そこで少し強めの遠近両用レンズを着けていただくと遠くも近くも見やすくなると思います。

2週間使えるソフトレンズを差し上げていろいろな場面で使っていただきます。検査室で見えると思ってもお仕事内容によって見えたい距離が違ったら最適な度数が変わります。十分実生活で試していただき、改善したい点をお聞きして再度度数を変えたレンズで試していただきます。2,3回試すと最適なレンズが見つかる場合が多いです。今までコンタクトレンズを使ったことがない方でもお試しいただけます。

なお、今までコンタクトレンズを使ったことのない、遠視のある方は、遠近両用でない遠視用のレンズを着けることで遠くも近くも見やすくなる方もいます。

見え方に不自由さを感じてきた50代の皆様、遠近両用コンタクトレンズを試してみませんか。