「コーヒー、パン、チーズ」カテゴリーアーカイブ

世界からコーヒーがなくなるまえに20210318

コーヒーの生産、流通、消費の歴史と、今どういう状態で、これからどうなっていくのかについて、ある生産家の取材を中心にまとめられたドキュメンタリーの書籍です。ごく簡単にまとめると、安売りのコーヒーを消費者が無駄に消費していると、環境破壊がどんどん進み、コーヒーの生産が50年後にはできなくなるのではないか。質の良い、サステナブルな、オーガニックのコーヒーに少し多めのお金を払って大切に飲むようにすればその問題は解決できるかもしれない。資本主義経済を良いほうに変えることができるのは消費者なのだ。
ただ、高品質とオーガニックとサステナブルは、なかなか両立するのが難しいと。
コーヒーはなくなってほしくないので、スペシャルティコーヒー(生産者が追跡できて品質が良いとされているもの)を選んで大事に飲もうと思います。

パン屋めぐり20160524

10年位前に休みになると自転車で遠くのパン屋さんを訪ねていました。サイクリングとパンを同時に楽しむ一石二鳥です。
札幌市内、手稲区と西区にはほとんどいけませんでしたが後の8区はめぐりました。雑誌や新聞、ネット検索で見つけたパン屋を目指していきました。

いろいろまわって食べた結論は、わざわざ行くべきパン屋はない。ということでした。これにはいろいろご意見のある方もいるとは思いますが、つまり、突出したお店は見つけられなかった。ということでしょうか。あくまで私の好みの基準では、ということです。おいしいパン屋さんはたくさんあり、近所の人に愛されているようです。近所に住んでいたら通いたいと思う店はたくさんあります。でも時間と交通手段を考えると、なるべく近くのお店で十分だと思います。札幌各地においしいパン屋さんがありますので、近くに行ったときは必ず寄るということにしました。

よく通うのは、自転車通勤の途中で寄れるパン屋さん。朝9時頃からやっていて、せいぜい10分くらいのまわり道で行けるところです。最近新しいお店を見つけましたので行ってみました。まあまあですが、もっと固いパンが食べたいな。ビジネス街に最近できたチェーン店のパン屋さんにも行ってみましたが、すいていますね。大丈夫なんでしょうか。柔らかいパンしかなかったからな。ちゃんとした固いパンを売っている店は残るかな。でも、結構長くやっていた、ハード系のおいしい店も閉店したようだし、パン屋はどんどんできるけどどんどん潰れていく、厳しい世界のようです。

コーヒーおいしさの方程式20160315

コーヒーの味を構成しているものを科学的に表現していて、大変わかりやすい本です。コーヒーを買うとき、ナッツの香りとかオレンジの風味とか、どこから来るのかと思っていましたが、わかりやすく書かれています。精製方法もなぜそういうのか、イメージをよくするための名づけ方だとか。今まで雰囲気で聞き流していたものがなんだったかわかりました。今度コーヒー店に買いに行ったら仕入れた知識をひけらかしてみようかな。
でもこういう科学的に表現した本は世界でも珍しいらしく、それが不思議です。それは著者の一人でコーヒーマニアの科学者、旦部さんの探究心のおかげです。焙煎、つまりコーヒーの生豆に熱を加えることによってどんな化学変化が起きどんな成分ができるのか、一般向けの本ですから、化学式は出てきませんが、加水分解と脱水反応が主な変化ということです。それによっていろいろな香り成分ができるとのこと。

抽出するときの器具の特徴も詳しく述べられていますし。深煎りと浅煎りの風味の差、それぞれを生かす抽出など、今までの疑問が一気に解決しました。豆の精製や焙煎は自分でやらないけど、抽出は毎日やりますから、少し詳しく勉強しておきましょう。コーヒーメーカーを使わず、手で入れた方がおいしいかも、。

 

パルミジャーノレジャーノ20150708

某デパ地下の某チーズショップが閉店ということで、閉店といえば売り尽くしをやるだろうと最終日の朝行ってみました。予想通り全品40%オフ、そのほか特価品あり。その中で目を引いたのが、でんと座った約1㎏の塊、パルミジャーノレジャーノでした。イタリアの高級チーズです。高くて普段はなかなか手が出ません。それが、塊とはいえ半額以下の値がついていました。これは買いです。

重たい塊を持ち帰り、さっそくリゾットもどきを作ってみます。うん、これはうまい!家族にも好評。そのまま食べてももちろんおいしい。冷凍のピザにのせて焼いてみました。これもgoodです。トマトソースパスタに多めにふりかけ、大満足です。1週間でもう3分の1以上なくなりました。大変良いお買い物をしました。

閉店は残念ですが、最後においしいものが食べられたので、良しとします。

お弁当は20150602

お昼はほぼパンをいただきますが、パンのお供は何にしましょう。ジャムもよいですがついつい糖分を取りすぎてしまうので、チーズサンドイッチにして持っていきます。

今でこそチーズブームでいろんなチーズが割とどこでも買えますが、30年前は輸入チーズもあまり見かけず、道産チーズもほとんどない時代でした。大手乳業メーカーの北海道カマンベールくらい。その頃、デパ地下でチーズの伝道師のようなお方がいたのです。どんどん試食させてくれて、説明してくれる、いわゆる試食販売のおばさんなのですが、気合の入り方が違いました。かなり有名なお方なので、覚えている人もいるかもしれません。とにかくいろんなチーズを教えてもらいました。

ナチュラルチーズ初心者はまず白カビ系のクリーム増量タイプ。まろやかで食べやすい。次に青かび系。これはまろやかから癖の強いのまでいろいろです。青かび系がおいしくなると、次は羊乳チーズ。これがまた独特です。ここまで来るのに10年はかかったと思います。その間、伝道師様は薄野のデパ地下から、駅前のデパ地下へと移っていました。

やがて伝道師様の姿を見かけなくなった頃、ハードチーズに目覚めました。これがパンにはさむのにぴったり。においも控えめで、お弁当に持って行っても周りに迷惑がかかりにくいと思います。ブルーチーズなどはにおいがきつくて、食べてる本人はよくても周りが迷惑しますね。初心者のころは、ハード系はプロセスチーズとの違いがよく分かりませんでしたが、いろいろ味を覚えた後でいただくと,こくとうまみが熟成されるほどに増していきお値段も増してゆく。日持ちしますから、セールでまとめ買いします。というわけで、チーズサンドのお弁当が確立しました。栄養もあっておいしくて簡単で、満足しています。

おいしいパン屋さん20150524

去年、お気に入りだったおいしいパン屋さんが閉店しました。10年位続いていたのですけれど。その2年前にもオープン3年位で閉店したおいしいパン屋さんがあります。おいしいと思ったパン屋さんも2,3年で閉店することが多い気がします。おいしいだけではお客さんは来ないのですね。難しい。食べ物はやはり、顔の見える作り手の作ったものが安心なのですが。

大企業が大量生産で作るものは、一定の品質のものを安定して効率よく製造しなければならないので、いろいろ添加物が入りがちですね。原材料も原価を下げるためにいろいろ努力しますから、産地を明らかにできなかったり。独立したパン職人は自分の技と信念で仕事ができますから、本当においしいものを作るとなると経費が掛かりすぎるのかもしれません。おいしいパン屋さんはそこが難しいのかな。

宣伝の力を活用すればいいでしょうか。3年位前にオープンしたパン屋さん、はじめていったときの印象は、おいしいんだけれど、値段が高いし、接客が高飛車な感じでこれでお客さん来るんだろうかと心配になりました。それでも行くたびに接客が良くなり、お客さんの数も増えているようでした。そしてついに去年駅前通りの新しいビルに2店目を出してしまいました。ここならお客さんは来るだろうし、閉店する心配もなく、いつでもおいしいパンが食べられそうで一安心です。そしてこの店が、あの有名なタレント事務所の関連会社だと知りました。タレント売込みのノウハウをパン屋の売り込みに応用したのでしょうか。やっぱり経営感覚は大切ですね。

さて、通勤途中にある唯一のパン屋さんが少し心配。売れ筋の菓子パン路線に走って食事パンが少ないことと、商品数が少ないこと。全部売れてもいくら儲けるのか心配です。何とか閉店しないで頑張っていただきたい。

体に良いコーヒー20150522

コーヒーが好きです。毎日600mlくらいは飲みます。朝コーヒーメーカーでいっぱい淹れて水筒に入れ、残りは飲んでしまいます。血圧正常化、食欲増進、覚醒作用、等々、言われていますが、とにかくかおりが好きです。

以前はスーパーですでに挽かれた袋入りのを買っていました。安いですが風邪をひいたりのどの調子が悪い時はイガイガして飲めませんでした。10年位前から、スペシャルティコーヒーを扱う店で豆を購入しています。お値段は500g単位で買うとスーパーで買うものの倍くらい。少ない入りのはもう少し高くなります。でも味が全然違う。雑味がないというか、のどの調子が悪くてもすいすいおいしくいただけます。1日あたりにすると100円くらいですから、コンビニのコーヒーよりも割安です。

スペシャルティコーヒーとは、一定の基準に達したおいしいコーヒーのことのようですが、その中でもさらに選ばれた、カップオブエクセレンスという賞があります。この受賞豆はさらに倍くらいのお値段で、普段は買いませんが、先日サンプルをいただいたので飲んでみました。

甘い、さわやか、軽やか、浅煎りなので苦味はほとんどなく普段飲んでいる中深煎りコーヒーとは別物です。なめらかでさらっとしていて体によさそうな味がします。ごくごく飲んでしまいそうで危ないですね。やっぱり買うのはやめておきましょう。

コーヒーの風味はフルーツやナッツ、キャラメル、はちみつなどに例えて表現されています。いろいろなコーヒーを飲んでみると、産地によって違いがあるのもわかってきます。でもまあ、あまりこだわらずにおいしく体に良いコーヒーをいただきたいものです。