「健康」カテゴリーアーカイブ

水泳は痩せない20230114

普段水泳とランニングをやっています。ランニング歴は12年くらいですが、水泳歴は継続して24年以上。それ以前にもちょくちょく泳いでいましたから、結構続いています。健康にはいいと思いますが、水泳は痩せない。なぜか。水中ではある程度の皮下脂肪がある方が有利ですから1日1km程度、気持ちよく泳いでいるといい感じで皮下脂肪がつきます。シンクロのオリンピック選手は、練習がきつくて脂肪が落ちるのを防ぐため、大量に食べるのもトレーニングのうち、と聞いたことがあります。泳ぎ始めて1年くらいの時そのことに気づきました。なんだか体形がぽっちゃりしてきた。体重は増えないのですが、全体に柔らかみを帯びてきます。

そのころスポーツ雑誌で読んだ、水泳で背中を鍛えるという記事、すっきりした背中にあこがれて、これだと思いました。泳ぐときは常に背中の筋肉を意識して手でしっかり水を掻く。そうすると半年くらいで背中がすっきりしてきました。ちなみにクロールはウエストのくびれをつくる効果は絶大です。左右交互に手を掻くときローリングしますから、ウエストがひねられます。泳ぎ始めて3カ月くらいで目に見えてくびれます。

適度な水泳は皮下脂肪はついても内臓脂肪はつかないと思いますので健康にはいいと思います。スタイルアップにもうまく利用できますので、おすすめです。ランニングと違い、けがもほとんどありません。

もう一つのアルデヒド20220628

先日アルデヒドは毒というお話をしました。前回はお酒のアルコールからできるアセトアルデヒドのお話ででしたが、もう一つ身近なアルデヒドがあります。ブドウ糖はアルデヒドなのです。アルデヒドはほかのものにくっつく性質が強く、体内組織を糖化してしまいます。それが老化現象の一つと言われています。

ただし、血液中でブドウ糖がすべてアルデヒド型で存在しているのではなく,化学の話になりますが,アルデヒドは反応しやすいので、分子の中で反応して環状構造になり、ほとんどがアルデヒドではない状態で存在しています。

砂糖の分子はショ糖と呼ばれますが、ブドウ糖と果糖からできています。果糖そのものはアルデヒドではないのですが、ブドウ糖よりアルデヒドに変化しやすい性質を持っていて、要注意です。

血糖値が高いとよくないというのは、微量でもアルデヒドという毒がゆっくり体を害していくからなのです。

アルコールの代謝について20220623

コロナ禍以来初めて会食に参加しました。少人数で広めの個室でしたのでまあ安全といえるでしょう。

久々にたくさんお酒を飲みましたので、今回はアルコールの分解について講義風です。

アルコール(エタノール)はまずアルコール分解酵素によりアセトアルデヒドに変えられます。次にアセトアルデヒドはアルデヒド分解酵素によって酢酸に変わります。2種類の酵素がないとアルコールを無害な物質にできないのです。

ここでアルコールの働きについてまとめておきましょう。アルコールは中枢神経に働いて麻痺させます。感覚が鈍くなり精神にも作用します。血中濃度が0.4%を超えると昏睡から死に至る危険があります。

さてアセトアルデヒドの働きは何でしょう。はっきり言うとアセトアルデヒドは毒です。お酒を飲んで顔が赤くなったり吐き気がしたりするのはアセトアルデヒドの働きです。又、発がん性があり食道がんの原因になるといわれています。

アルコールを分解する2種類の酵素は個人によって多い少ないがあって、お酒の強い人、弱い人がいるのはそのためです。そしてよく考えると2つの酵素それぞれに強い弱いの個人差がありますのでお酒の強さには4つのパターンがあることになります。

1つ目はアルコール分解酵素もアルデヒド分解酵素も強い人。これは言わずと知れた酒豪ですね。アルコールが胃と小腸から吸収され肝臓であっという間にアルデヒドになり酢酸になりますのでいくら飲んでも酔いもしなければ気分悪くもならない。お酒を飲む必要があるのでしょうかね。最初からお酢を飲んでいればいいんじゃないかな。

2つ目はアルコール分解酵素は強いがアルデヒド分解酵素が弱い人。この人たちはアルコールの血中濃度が上がって酔っぱらう前にアルデヒドが体内に増えて赤くなったり気分が悪くなったり頭が痛くなったりしますから、基本飲めません。しかも毒であるアルデヒドがたまりやすいのですから、絶対に飲まないほうがいいと思います。

3つ目はアルコール分解酵素もアルデヒド分解酵素も弱い人。一見飲めなさそうですが、ゆっくりちびちびいけます。アルコールがゆっくり分解されるのでアルコール血中濃度はすぐ上昇し気持ちよくなります。アルデヒドはゆっくりたまりますからゆっくり分解してもまあ間に合う、ゆっくり飲めばそれほどアルデヒドがたまらないので気分悪くもならないというわけです。己を知って適度に楽しむのがいいと思います。

最後はアルコール分解酵素が弱くアルデヒド分解酵素が強い人。すぐにアルコール血中濃度が上がって気持ちよくなります。ゆっくりできるアルデヒドはすぐ分解されてたまりませんので顔が赤くなったり気分が悪くなったりしません。するとどうなるでしょうか。ストッパーが働かないのでどんどん飲んでしまう危険があります。周りの人からは、よく飲むし、顔も赤くないので、お酒に強い人だと思われてしまいます。気づいたら昏睡状態になったり、アル中になりやすいのがこのグループです。このタイプだと自覚のある方は、一緒に飲む人に自分はお酒に弱いことを伝えておくこと、一人では飲まないことを心掛けるとよいと思います。

以上アルコールの分解タイプの解説でした。お酒を楽しむための参考にしていただければ幸いです。

楽に長く走る20210519

札幌は緊急事態宣言が発出されていますが、屋外で運動することは推奨されていますから、一人や家族と一緒にお散歩、ジョギングなど行ってくださいね。運動不足で体調を崩してしまっては本末転倒です。

さて、楽に長く走るにはどうしたらよいでしょう。楽の反対はつらい、痛いかな。辛くて痛くなければ長く走れそうです。

楽に走ろうと思ったら、まず走るときのフォームを気にしたほうが良いと思います。無駄な動きが余計なエネルギーを使うので長くは走れません。私が気を付けているのは、まっすぐ、前傾、着地をそっと、の3つです。

まっすぐ、とは膝、つま先を進行方向に向けてまっすぐ同じ方向にする。つま先やひざが進行方向より斜め外に向いてることは多いと思います。ますぐ向けるようにすると動きの無駄がなくなりますし、ひざやつま先がねじれることによる痛みも出にくくなります。もう一つは、頭蓋骨を頸椎の上にまっすぐ乗せる。首が前に出てしまうことがありますが、頭は比較的重いので、きちんと頸椎に乗っていないと、首や肩が疲れやすくなります。

前傾,は上半身を少し前傾させて、着地地点の真上に重心が来るようにする。着地は必ず前に出した足が付きますから、意識しなければ、重心はそれより後ろになってしまいます。でもそれでは前への推進力にはならす、ブレーキになってしまいます。着地した時の地面からの反発を前への推進力に変えてやると楽に進むことができます。前傾しすぎるとかっこいい走りに見えませんし、上にまっすぐ、腰高でというフォームを勧める方もよくいらっしゃいますが、一流選手ならともかく、楽に走ろうと思っている人には無理があるような気がします。

着地をそっと、というのはつま先で音をたてないように着地しようと意識すると、足関節やひざ関節のクッションをうまく使って衝撃を吸収できる。つまりどこか一か所に衝撃を集中させないことで、痛みを出にくくする効果があると思います。また、痛みが出た場合はどこかに無理がかかっているので、その場でフォームを見直して痛みの出ない走り方に修正します。

楽に長く走るための、私なりのやり方を書いてみました。今のところこのやり方で、成果が出てきているように感じています。

自称160cm20210319

もう40年以上自称身長160cmで通してきました。低くもなく高すぎもせず聞こえがよいと思ってそうして来ました。でも本当は身体測定で160cmを越えたことはほとんどなく、160.3とか、身長計の誤差範囲で出ることはあっても、たいていは159.8cm位でした。
数年前から、じわじわと低くなっているような気がしていましたが、先日の健康診断でついに158.9を記録してしまいました。身長計の上でできる限り背筋を伸ばしたのに、、、年を取ると縮むんですね。ショックです。これじゃあ自称160cmじゃなくて詐称160cmになってしまいます。スポーツ腕時計のプロフィールも変えなければ。

体の使い方 アレクサンダーテクニーク 20170622

太極拳とフルートをやるときに、共通な体の使い方があるのに気づきました。それは、水泳やランニングにも共通しているように感じていました。アレクサンダーテクニークは人間の体の使い方の基本原則を見つけ出したオーストラリアの俳優、アレクサンダーさんが研究の末まとめあげた方法です。

頭、首、背中のバランスがすべての動きをスムーズに効率よく行うためには重要で、常に動きを意識しフィードバックすることでパフォーマンスを上達させられるということです。このことに関して3冊の本を読みました。「アレクサンダー・テクニーク やりたいことを実現できる<自分>になる10のレッスン 」小野ひとみ著  「音楽家ならだれでも知っておきたい「からだ」のこと アレクサンダー・テクニークとボディ・マッピング 」バーバラコナブル著  「ランニングを極める アレクサンダー・テクニークで走りの感性をみがく」    マルコムポーク、アンドリューシールズ著   基本情報と、音楽家のための応用、ランナーのための応用です。

最近けがをして、自分の動きを見直す必要が出たのでこの本は大変参考になりました。ただ、習得するには難しそうなのでできることから普段の生活やトレーニングに取り入れようと思いました。無意識に動いてしまうことが多いのですが、動く前に意識するだけで動きが少しずつ洗練されてくるのです。

毎日の積み重ねは積もり積もって良い結果につながっていくのではないでしょうか。

後医は名医20170530

体の調子が悪くて医者に診てもらったけれどもよくならず、別の医者にかかったら間もなくよくなった、という経験はありませんか。初めの医者はやぶ医者で、あとの医者は名医なのでしょうか?そういうこともないわけではないでしょうが、あとの医者に良い印象を持つのは当然の理由があります。『後医は名医』という言葉は、患者さんがあとにかかった医者が病気を治してくれたという印象を持ちやすいということを言った言葉で、だから、ふつう後医は前医のことを悪く言ったりしません。後医は前医の治療が効かなかったという情報を持っていますので、別の治療ができます。初期のころははっきりしなかった典型的な症状が後になって出そろうこともあるので、診断がしやすくなっています。また、ほっておいても自然に治っていく病気もあり、治りつつある時期に診た医者のおかげではないかもしれません。

そういう私もランニング中に腿の付け根が痛くなり最初にかかった病院では骨に異常なく、筋肉の炎症だと言われました。4週たってもよくならないのでMRIをとったら股関節に水がたまっているから専門医に診てもらうようにと言って、質問してもそれ以上詳しく説明してもらえませんでした。途方にくれましたが、知り合いの医師に相談してみてもらうことにしました。『そういう目で見ると、』と前置きしながら、骨折しているようです、と診断してくれました。はじめのころははっきりしないこともあると、前医をフォローしていました。思うに前医も投げ出さずに継続してみてくれていたら骨折の診断もできたでしょうに、簡単に専門医へ丸投げしてしまうのはどうかな。

時間が治療してくれるということもある、というお話でした。

花粉症の季節20170512

眼のかゆみや充血、まぶたの腫れ、目やにや涙を訴える患者さんが増えています。シラカバ花粉症の季節です。みなさん反応が早いです。花粉症と気づいていない方もけっこういらっしゃいます。なぜか片眼だけ症状がある方もいます。片眼だけだと花粉症とは気づきにくいですね。

シラカバの花粉症の方の中には、果物を食べるとのどがかゆくなる方がいます。リンゴ、桃、サクランボなどに反応しますが、いろんな果物が食べられなくなってしまう人もいます。心当たりのある方は、一度耳鼻科などで検査を受けたらよいと思います。かゆいだけでなく、のどの粘膜が腫れて、呼吸が苦しくなってしまう方もいますので、自分のアレルギーを知ることが大事です。

ランニングブーム20170226

東京マラソンが開催されました。ここでランニングブームについて雑感を少し。

走ることは誰でもできるしランニングはスポーツとしては敷居の低いものだと思います。でもまだまだフルマラソンを走れると思う人は少ないでしょう。ネットを検索した知識で申し訳ありませんが、ランニング人口に対し、フルマラソン完走者は数%、日本の人口に対しては数百人に1人といったところのようです。なぜフルマラソンを走れないのか、それは多分、『走れると思わないから』じゃないかと思います。

私はなぜか子供のころからマラソンのTV中継が好きで、ただ走っているだけの映像を飽きもせず2時間見続けていました。でもその頃はまさか自分が走れるとは考えてもみませんでした。札幌に住むようになって北海道マラソンを毎年沿道で応援しましたが、走っている人と自分は別世界です。家族が走るようになりましたが、それでもまだ走るつもりはありませんでした。ひょんなことから走り始め、さらに走り始めて10カ月足らずでフルマラソンに出ることになった時、走れないとは思いませんでした。家族も走れているのだから自分も走れるだろうと。練習すればきっと走れると思い、1回約7km、週2回ほど走り続け、2か月前には20km、1か月前には30km走り切り、初マラソンを4時間20分で完走しました。

走っているみなさん、きっとフルマラソンは完走できます。できると思って練習すればいいのです。健康な人は全力で走って苦しくなっても、そうそうダメージを受けるわけではありません。練習をやりすぎて故障する人は多いですから、少なめの練習で。ゆっくり長く走るのがいいと言われていますが、短く速く走る方が走力は付きます。ゆっくり長くは持久力を付けるためなのでランニングでなくてもいいと思います。幸い私は水泳と自転車で持久力を鍛えていました。いろんな運動をした方が足に負担がかからなくてよいのではないでしょうか。

ただ歳のせいか最近練習しすぎか、あちこち故障が出てきました。回復にも時間がかかるので気を付けていきたいです。

汗は天然の化粧水20170130

以前は冬になると足腰お腹など乾燥してかゆくなり、ワセリンなど塗ってせっせと保湿していたものですが、ここ2年くらい、冬場の乾燥を感じなくなりました。顔の乾燥、化粧乗りの悪さもほとんど感じることがなくなりました。

ランニングで全身汗だくになるのがその理由のような気がします。以前、スポーツと言えば、水泳、これは水の中でやりますから、かなり一生懸命やっても汗をかかない。自転車、暑い日でも走っている最中は汗が風ですぐ乾かされてしまうので止まっている時しか汗をかかない。太極拳、ゆったりした動きですから、汗をかいてもじわっとにじむ程度。ランニングは走り始めて5分もすると汗だくで、止まってもしばらく汗が出続けるほどです。全身の皮膚の代謝が上がっています。皮膚は最大の臓器ですから全身の皮膚が一斉に汗を出しはじめるとかなりのエネルギーが使われかなりの量の水分が使われてているはずです。皮膚が体内から水分で満たされる感じがします。これは潤いがキープされるはずです。外に何か塗るよりよっぽど潤います。

運動がいいのでしょうか。ただ暑いところにいるだけでも潤うのでしょうか。寒くなると乾燥しがちになることから考えて、暑いことはお肌にはよさそう。運動をすれば心拍数が上がって皮膚にも末梢まで血液がよくめぐりますからさらに汗の産生が多くなるのでしょう。肌荒れや乾燥に悩んでいる方は、週2回くらい激しい運動をしてみてはいかがでしょうか。