モーツァルト協奏曲連続演奏会20150715

アンサンブルグループ奏楽そらの演奏会に行きました。小編成の指揮者なしオーケストラとソリストによるコンサートです。モーツァルト協奏曲シリーズは7回目で、メンバーの皆さんも慣れたものですね。札幌でこのような音楽が楽しめるのは素晴らしいことだと思います。演奏者がいて、ファンがいてコンサートが開かれて会場をいっぱいにして、いい音楽を楽しむ。約500席がいっぱいでした。

若手の演奏家は、オーケストラをバックに協奏曲のソリストなんてそんなに経験できるものではないと思います。オーボエのソリストは、はじめ緊張しているのか音に伸びがないように感じました。第一楽章のカデンツァあたりで音がのびやかになってそのあとは素晴らしい演奏を聞かせてくれました。ピアノに比べると管楽器は精神状態がすぐ音に表れる気がします。演奏家は本当に度胸があるというか、覚悟がないとできない仕事だと思います。自分の精神状態をお客様にさらすのですからね。どんな仕事にしても、自分の精神状態で、仕事の出来が変わるようでは半人前ということかしら。

 

味と香りの話20150711

味と香り、味覚と嗅覚について、分子生理学の立場から解説した本を読みました。著者は、栗原堅三先生、薬学部在籍時代に薬剤学の教授でした。薬学部時代の研究エピソードなども書かれていてそちらも楽しめましたが、味と香りという身近なテーマでも生物にはいろいろな仕組みが備わっていて、でもまだよく分かっていない面もあるとのこと。20年近く前に書かれたものなので、その後明らかになったこともあるかもしれませんが。

甘みとうまみには、受容体があり、そこに結合できる分子だけが甘みとうまみを持ちます。割と限られた数の物質しかありません。塩味と酸味は、Na+,Cl とHを感知すればよいので、特別な受容体ではなく、イオンチャンネルのようなものから成り立っているでしょう。苦みを与える物質は数限りなくあります。それは疎水性の分子で、受容体を介さなくても直接細胞膜と結合できる分子だそうです。細胞膜に影響を与えられる分子、すなわち生体に影響を与える分子ということは薬がそうですね。毒もそう。良薬口に苦しと言いますし、ある研究者は薬の原料になりそうなものを世界中で探すとき,噛んでみて苦いもの、というのを一つの基準にしているとか。

においを持つ分子も、苦み分子と共通で、疎水性で直接細胞膜と結合できるものだそうです。におい分子の受容体もありますが、特異的なものではなくいくつものにおい分子と結合できる、しかしその細胞膜を構成する成分の違いによって、におい分子に対する感受性が変わってくる。そういう方法で、数限りない種類のにおい分子を区別することができるそうです。

と文字で書いてもさっぱり??だと思いますので興味のある方は本をよんでみてください。ちなみに辛味と渋味は味覚ではなく痛覚だそうですよ。

パルミジャーノレジャーノ20150708

某デパ地下の某チーズショップが閉店ということで、閉店といえば売り尽くしをやるだろうと最終日の朝行ってみました。予想通り全品40%オフ、そのほか特価品あり。その中で目を引いたのが、でんと座った約1㎏の塊、パルミジャーノレジャーノでした。イタリアの高級チーズです。高くて普段はなかなか手が出ません。それが、塊とはいえ半額以下の値がついていました。これは買いです。

重たい塊を持ち帰り、さっそくリゾットもどきを作ってみます。うん、これはうまい!家族にも好評。そのまま食べてももちろんおいしい。冷凍のピザにのせて焼いてみました。これもgoodです。トマトソースパスタに多めにふりかけ、大満足です。1週間でもう3分の1以上なくなりました。大変良いお買い物をしました。

閉店は残念ですが、最後においしいものが食べられたので、良しとします。

自転車で坂道20150702

先日藻岩山にトレーニングに向かうため、坂道を自転車で上っておりました。いつもは追い越すことはあっても追い越されることはありませんでしたが、その日はちょうど通学時間帯。ママチャリの男子高校生に相次ぎ追い越されてしまいました。これはまさに読み終わったばかりの『弱虫ペダル』の世界ではないか。

毎日のことですし、遅刻しちゃいけないから、坂の上にある高校生は自転車が強くなるのは当然と言えば当然。弱虫ペダルの主人公、坂道くんは中学時代に電車賃節約のためママチャリで何十キロも移動し、高ケイデンスを自然に身に着けます。自転車仲間を見つけて、競技の世界に入っていき、先輩の指導を素直な性格で受け入れ、どんどん成長していく物語です。その舞台の高校はお約束通り坂の上。自転車好きは燃えますね、上り坂。

少年漫画だから、文字が少なく、あっという間に読めちゃいます。でもやっぱり読書のカテゴリーですよ。レンタルで38巻+番外編1巻。TVアニメにもなっていますし、劇場版も公開されるとか。某ファッションビルがコラボ企画だそうで、入り口前に大きなカラーパネルが飾られていました。

昔から、漫画の登場人物は孤独でニヒルな敵キャラ的な人が好きですが、弱虫ペダルで気になるキャラはなぞ多きライバル、御堂筋君。ルックスも性格も変ですが、早く登場しないか楽しみにしています。1年生の時の3日間のインターハイに19巻かかっています。今2年生のインターハイが連載中のようです。気長に戦局を見守ることにしましょう。

UTMB-TDSに出場するには③トレーニング20150630

①、②と書いてきたことは、お金はかかりますが、お金さえあれば、親切で知識のある知り合い、先生、旅行代理店のツアーコンダクターなどいれば極端な話、自分でやらなくても準備できます。しかし体の準備は、自分がやらなければできません。

訓練しなくてはならないのは、7000m登って降りられる筋力、そこそこの走力、33時間動き続ける体力、疲れても食べ続けられる胃腸、高い心拍数に耐えられる心肺機能、ルートを見失わず、路面変化に素早く対応できる集中力。

筋力トレーニング。いわゆる筋トレは好きでないし時間がもったいないので、山を登って足を鍛えました。家から一番近い山、藻岩山をなるべく駆け上がり、なるべく駆け下ります。はじめは筋肉痛ですが、回を重ねるうち1往復は楽にできるようになります。時間があれば2往復するようにしました。下りでは集中を切らさないよう意識して集中力を鍛えます。視力は鍛えるの難しいですが、必要な能力です。下りのスピードの中、路面を目で見て着地位置を決めなければなりません。

走力トレーニング。ロードを走るのは好きではないので、ジムのトレッドミルでスピードを上げて走ります。安定したフォームではしれるよう、腹筋背筋を意識して練習します。心拍数もかなり上がるので、ついでに心拍トレーニングも兼ねています。ジムではしったあとはプールで泳ぎ、上半身筋トレと足のクールダウンを同時に行います。ジャグジーでストレッチして筋肉のケアをしておきます。

体力トレーニング。営業時間後の徹夜での引っ越しとか、座っていなくてもいい時は立ったり中腰でいたり、家事通勤仕事トレーニングと切れ目なく体を使ってみたりと、日常生活で休まなくても動ける体を作っていきました。エレベーターを使わないのは当然として、荷物運びも率先して行います。

胃腸はどうしましょう。暴飲暴食は避ける。果物,ヨーグルトを毎日食べる。ストレスをためない。心を広く持つ。胃腸は精神状態に左右されやすい臓器ですから。

練習量は一般的な選手よりかなり少ない方だと思います。タイムではなく、時間内完走を目指しますので、ぎりぎりレースに耐えられる体でOK.かなりの長時間長距離を続けて走る練習をする方もいますが、それは体のトレーニングというより、自信をつけるメンタルトレーニングの意味合いが強いように思います。走りすぎはかえって体にダメージを残すかもしれません。

レース1~2週まえから風邪をひかない、お腹を壊さない、けがをしないなどの体調管理に細心の注意を払います。レース前に長旅が控えていますから、万全の体調で出発しないと当日どうも体がすっきりしない、などということになりかねません。それほど実力の無い者がそれでもウルトラレースを完走してやろうと臨むのですからいろいろ考えて準備しなくてはね。逆に言うと、ウルトラなトレランレースは、走力だけでないさまざまな要素が求められますから、総合力を持てば戦えるということになります。

UTMB-TDSに出場するには②必携品20150624

UTMB-TDS(TDSだけだとどこかのテーマパークと紛らわしいですので、あえてこう書きます)に出場するべく、エントリーし、足も確保しました。準備はさらに続きます。大自然が相手のスポーツなので、油断すると命の危険にもさらされかねません。そこで、必携品が決められています。標高2000mを超えるところも通りますので保温のための衣類や道具、食料と水、テーピング用テープ、携帯電話、ライト、マイカップ、ホイッスルなど。長距離レースは1度出ていますので、新たにそろえたのは、防水の手袋と保温の帽子です。リュックは重いものを入れて走る練習をしていると消耗が激しく、本番中に壊れたらいやなので新調しました。以前使っていたのはサイドポケットがなかったので、レース中に食べ物など出しやすいサイドポケット付きの大きめのものにしました。そのほか、必携品ではありませんがレース中使いたいものとして、長時間電池が持つGPS時計と防水耐衝撃デジカメを買いました。食料は途中7か所のエイドでもらえますが、エイド間が5~6時間かかるところもあり、いつ走れなくなるかもわかりませんから、高カロリーのお菓子やジェルを持ちます。また、中間あたりのエイドに荷物を置いておけるのでその中にご褒美的おやつを入れておきます。

健康診断書の提出も義務付けられています、既定の書式をダウンロードして、医師のサインと医師免許の番号を記入してもらわなくてはなりません。それを大会ホームペジから事務局に送ります。

3か国(フランス、イタリア、スイス)で使える携帯電話が義務づけられていますので、Docomoで使えることを確認しておきます。ついでにネットの使い方も。

物の準備だけでなく、知識の準備も十分しておきます。現場を試走することはできませんから、ほかのものを利用してコースの研究をします。地図はダウンロードできますし、インターネットでいろいろ情報を集めます。過去の完走者のタイムはとても参考になります。

さてさて、一番肝心な体の準備は、、、

 

UTMB-TDSに出場するには①エントリー20150621

最近人気が出ているスポーツ、トレイルランニング、山道を走ります。その世界最高峰レース、UTMB(ウルトラトレイルドゥモンブラン)に、去年参加してきました。UTMBには距離の長い方から、PTL300km,UTMB168km,TDS119km,CCC101km,OCC53kmの5つのレースがあります。モンブランの周りを1周するUTMBと、半周のCCCは、かなりの日本人が出ていますが、私が出場したのはTDS、技術的には難しいレースといわれていますが、ラン歴3年半、トレラン歴2年4か月ほどで出場、完走することができました。どのようにして完走できたかを何回かに分けて書いていきたいと思います。

まずは大会に出るにはエントリーしなければなりません。今はほとんどの大会はインターネットでエントリーします。公式ホームページで選手登録をして,エントリー期間になったら申し込みをします。フランス語、英語、イタリア語、ドイツ語、スペイン語に対応していますので予めルールとエントリー方法をよく読んでエントリーに備えます。定員を超えると抽選になりますので、グループで出たい場合は全員が当選か落選になる、グループエントリーをします。家族で一人がUTMB,二人がCCC、一人がOCCにグループエントリーしました。8月の開催でエントリーは1月です。抽選発表の2日前に大会事務局からメールが届き、落選の場合TDSに申し込みを移すことができるという案内がありました。果たして発表当日落選メールが届き、二人はすぐTDSへ鞍替え、OCCに申し込んでいた者は、実績ポイントが足りず、TDSに申し込むことができません。私はそんな厳しいレース出ても大丈夫かと6時間悩んだ末TDSに申し込みました。その直後鞍替えも閉め切られてしまいましたので、ぎりぎりセーフでした。

エントリーしてしまったので次はホテルと航空券をとります。日本からのパッケージツアーもあることにはありますが、ここはやっぱり自力で目的地まで行きましょう。日本語で世界中のホテルを予約できるサイトがありますから、ぱっと見てシャモニの会場に近そうでお手頃価格のところを抑えました。レースが水曜から木曜ですから、日曜チェックイン土曜アウト6泊7日、トリプルルームを取りました。飛行機は千歳からジュネーブまで。フィンエアか大韓航空が安く、時間がよいのがフィンエアの方で、油断したらもう取れなかったので、大韓航空にしました。KLM共同運航で、目的地につくのが日曜深夜になってしまいます。最後にジュネーブからシャモニのホテルまでの乗り合いタクシーを大会ホームページから予約して、これで、大会に出ることができます。

早々と足も確保して安心していたのに、3か月後に、航空券を取った旅行代理店から電話があり、日曜発の千歳から仁川行が運休になり、土曜発で仁川で1泊しなければならないと。何とか日曜発で行ける方法を探しましたが、結局見つからず、思いがけず長い旅行になることとなりました。

海外レースは、スタートラインに立つまでの手段も含めてゴールに向かって進んでいく感じですね。長距離レースは一つ一つの目標をクリアしていくことでゴールにたどり着くことができますよ。

J.S.バッハその②20150614

バッハについての本を2冊読みました。岩波新書の『J.S.バッハ』と芸術現代社の『J.S.バッハの音楽宇宙』です。バッハはドイツの田舎の音楽を職業とする一族の生まれで、一生をドイツの地方のいわば音楽職人として過ごしたそうです。教会の音楽家だったときは、ミサのための音楽を毎週作曲し、宮廷音楽家だったときは、イベントや楽しみのために作曲し、また、弟子や音楽を勉強している人のために楽譜をたくさん作り、といった具合です。

たくさんの曲を作ったのですが、機械的とか単調というのでもなく、人間性の表れる聞く人の心を動かす作品が作られました。その結果、時代を超え、ジャンルを超えてバッハの曲が演奏され聞かれています。宗教曲を作ったのですが、自分の宗派と違う宗派に勤務していたこともあり、純粋な信仰心から生まれた曲というより、職務に忠実にまじめに、人間として普遍性のある音楽が作られたようです。

また、それまでに積み上げられてきた音楽の技術を集大成しようと考えていたようで、それこそが、音楽の父と呼ばれる所以でしょうか。音楽一族に生まれたものの発想にも思えます。バッハはバロック後期の作曲家とされています。現代から見ると、バロックは単調、つまらないなどという印象を持ちますが、当時はつまらないルネサンス時代から変化を求めた時代だったそうで、いろいろな人が新しいことをやった上でのバッハということです。

その後多くの音楽家に影響を与え続けています。芸術とは、場所、時代に関係なく人間に影響を与えるもののことを言うのだと思います。

3本ローラー20150608

足をけがして、力いっぱい走れないので、2年くらい休んでいたロードバイク練習を再開しようと思い立ちました。自転車を室内で練習するためにローラー台の上で漕ぎます。後輪を2本のローラーの上で回し、前輪は1本のローラーに引っかかっているような恰好です。これがまた難しい。上手な人はローラーの上で安定して漕ぐのですが、バランス感覚が鈍いとまっすぐ立つまでかなりのスピードを出さないと安定しません。私の秘策は片側を壁にぴったり付け、反対側にはベッドを置き倒れた時に備えます。スピードが出てまっすぐ乗れるまで、壁に肩を接して支えます。久しぶりに乗ったらすっかり乗り方を忘れていました。

外を走るときはGPSでスピードや距離がわかりますが、室内練習ではサイクルコンピュータが必要ですです。台の上を動きませんから、どれだけ漕いだのか、回転数から距離を割り出してくれるセンサーがついています。心拍数を測るベルトもあります。乗るのが恐ろしいこともあって、はじめるとすぐ心拍数は130まで上がります。5分で汗だくになります。心拍と時間で練習強度を調節して、走行距離を見て達成感を感じます。でないと、回し車のハムスターと変わりませんから。久しぶりに使ったら電池が切れそうで、センサーがとぎれとぎれにしか反応してくれません。ということで、今日の練習は練習の練習ということで、電池を取り換えてから始めます。

練習のお供のDVDなんかも用意しなくてはね。ということで、本格的練習はもう少し後になります。サボっている暇はないのですが。

タイヤ交換20150603

今頃スタッドレスから夏タイヤに交換ですか?いえ、自動車ではありません。自転車のお話です。

愛用のマウンテンバイクは、もう10年以上乗っていますが最初のタイヤは7~8年使って履きつぶしました。そして替えたタイヤが2年過ぎ、擦り切れて毛羽立ってきました。これは危険です。あんまりもたなかったなー、でも2.3年で替えるのが普通かな、と思いつ、危険なので替えるしかありません。実はこのタイヤ、取り替えて割とすぐに自転車屋さんで点検してもらった時、若いお兄さんに、タイヤすり減っているから替えた方がいいですよ、と言われていました。でもさすがに2.3カ月しか使っていないものを買い替えるつもりはありませんし、この程度は、まだまだ使えます。今回は替えません、ときっぱり断ってから2年での交換になりました。

このとき交換をきっぱり断れたのは、理由があります。最初のタイヤは本当に擦り切れるまで履いて、ついに走行中チューブが破裂してしまいました。擦り切れているのに気づいてからしばらく乗っていましたから、ちょっと減ったくらいはまだまだ安全と確信できました。

同じサイズのタイヤを買いたいと、3件ほど自転車店を覗きましたが、おいていないか、あっても1種類、選べません。ネットで買うことにしました。ネットで買うと自分で交換しなければなりませんからね。まあ、前のタイヤも自分で交換したし、マウンテンバイクのタイヤ交換なんて簡単、と思っていたのですが。

タイヤをはめるのに、どうしてもチューブをかんでしまって、なかなかうまくいきません。悪戦苦闘すること約1時間、手が真っ黒になりながらも完成させました。たまにしかやらないと、なかなかコツがつかめません。道具の使い方も忘れてしまいます。でもこれで、パンクの恐怖から解放されました。不法自転車の取り締まりも厳しくなるといいます。快適な自転車で、正しく車道を走行していきましょう。