UTMB-TDSに出場するには③トレーニング20150630

①、②と書いてきたことは、お金はかかりますが、お金さえあれば、親切で知識のある知り合い、先生、旅行代理店のツアーコンダクターなどいれば極端な話、自分でやらなくても準備できます。しかし体の準備は、自分がやらなければできません。

訓練しなくてはならないのは、7000m登って降りられる筋力、そこそこの走力、33時間動き続ける体力、疲れても食べ続けられる胃腸、高い心拍数に耐えられる心肺機能、ルートを見失わず、路面変化に素早く対応できる集中力。

筋力トレーニング。いわゆる筋トレは好きでないし時間がもったいないので、山を登って足を鍛えました。家から一番近い山、藻岩山をなるべく駆け上がり、なるべく駆け下ります。はじめは筋肉痛ですが、回を重ねるうち1往復は楽にできるようになります。時間があれば2往復するようにしました。下りでは集中を切らさないよう意識して集中力を鍛えます。視力は鍛えるの難しいですが、必要な能力です。下りのスピードの中、路面を目で見て着地位置を決めなければなりません。

走力トレーニング。ロードを走るのは好きではないので、ジムのトレッドミルでスピードを上げて走ります。安定したフォームではしれるよう、腹筋背筋を意識して練習します。心拍数もかなり上がるので、ついでに心拍トレーニングも兼ねています。ジムではしったあとはプールで泳ぎ、上半身筋トレと足のクールダウンを同時に行います。ジャグジーでストレッチして筋肉のケアをしておきます。

体力トレーニング。営業時間後の徹夜での引っ越しとか、座っていなくてもいい時は立ったり中腰でいたり、家事通勤仕事トレーニングと切れ目なく体を使ってみたりと、日常生活で休まなくても動ける体を作っていきました。エレベーターを使わないのは当然として、荷物運びも率先して行います。

胃腸はどうしましょう。暴飲暴食は避ける。果物,ヨーグルトを毎日食べる。ストレスをためない。心を広く持つ。胃腸は精神状態に左右されやすい臓器ですから。

練習量は一般的な選手よりかなり少ない方だと思います。タイムではなく、時間内完走を目指しますので、ぎりぎりレースに耐えられる体でOK.かなりの長時間長距離を続けて走る練習をする方もいますが、それは体のトレーニングというより、自信をつけるメンタルトレーニングの意味合いが強いように思います。走りすぎはかえって体にダメージを残すかもしれません。

レース1~2週まえから風邪をひかない、お腹を壊さない、けがをしないなどの体調管理に細心の注意を払います。レース前に長旅が控えていますから、万全の体調で出発しないと当日どうも体がすっきりしない、などということになりかねません。それほど実力の無い者がそれでもウルトラレースを完走してやろうと臨むのですからいろいろ考えて準備しなくてはね。逆に言うと、ウルトラなトレランレースは、走力だけでないさまざまな要素が求められますから、総合力を持てば戦えるということになります。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です