レンズケアの仕方、間違っていませんか?20150530

安全性も高くなり、健康な眼にはほとんどトラブルを起こすこともないコンタクトレズですが、ケアの仕方をずっと間違えてやっている方が時々いらっしゃいます。昨日までなんともなくてもトラブルの原因になることがありますし、体調が悪かったり、眼に小さな異常があるときは、重症の眼障害を起こすこともあります。2週間ごとに交換するコンタクトレンズだと、調子悪くなった頃新しいレンズに取り換えてまた調子がよくなるので、気づかないことも。

1番多い間違いは、こすり洗いが必要なのに、つけ置きだけでよいと思っている場合です。ソフトコンタクトのケア用品は大きく分けて2種類、こすり洗いが必要なタイプとつけておくだけでよいタイプです。つけ置きだけのものは、泡が出るか、色が変わるか、何かしら見た目の変化を伴い、洗浄ケースも持ち運び用のメガネ型の小さいものではなく、網の着いたホルダーにセットし、バケツ型のケースに入れるタイプがほとんどです。一方メガネ型のケースにつけ置くタイプは、ケースに入れる前に必ずこすり洗いを必要とします。説明書きの、こすった後につけ置き、という前半の『こすった後に』がすっぽり抜けて、つけ置きすればよいと思い込む間違いですね。このタイプは汚れたままつけ置いても、消毒効果=ばい菌を殺す効果 が発揮されず、つけ置き中に細菌が増えてしまう可能性さえあります。そんなレンズを次の日つけたら、角膜に傷があれば細菌感染を起こしてしまうかもしれません。

次に意外と多いのが、こすり洗いするタイミングの間違い。コンタクトレンズを外した後そのままケースに入れてつけ置き、次の日つける前にこすり洗いするという方。しかし上にも書いたように、汚れたままつけ置いても消毒されません。眼に入れる前にきれいさっぱり洗いたい気持ちもわからなくはないですが、こすってからつけ置く意味は、消毒のためです。それにばい菌以外のタンパク汚れなども、一晩置くより、すぐのほうが落ちやすいです。必ずこすってからつけ置きしてくださいね。

そのほか、レンズの内面(角膜側)だけこするという間違いもあります。外面(まぶた側)をこすらないと特に化粧品などの汚れが残り、まぶたに触れて結膜炎の原因になることもあります。また、こする回数は20~30回くらいが適当です。10回以下だと汚れが落ちていないかもしれません。

特に初めてケア用品をつかう方には正しく覚えて帰っていただくよう注意していますが、時々確認してみなくてはね。

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