後医は名医20170530

体の調子が悪くて医者に診てもらったけれどもよくならず、別の医者にかかったら間もなくよくなった、という経験はありませんか。初めの医者はやぶ医者で、あとの医者は名医なのでしょうか?そういうこともないわけではないでしょうが、あとの医者に良い印象を持つのは当然の理由があります。『後医は名医』という言葉は、患者さんがあとにかかった医者が病気を治してくれたという印象を持ちやすいということを言った言葉で、だから、ふつう後医は前医のことを悪く言ったりしません。後医は前医の治療が効かなかったという情報を持っていますので、別の治療ができます。初期のころははっきりしなかった典型的な症状が後になって出そろうこともあるので、診断がしやすくなっています。また、ほっておいても自然に治っていく病気もあり、治りつつある時期に診た医者のおかげではないかもしれません。

そういう私もランニング中に腿の付け根が痛くなり最初にかかった病院では骨に異常なく、筋肉の炎症だと言われました。4週たってもよくならないのでMRIをとったら股関節に水がたまっているから専門医に診てもらうようにと言って、質問してもそれ以上詳しく説明してもらえませんでした。途方にくれましたが、知り合いの医師に相談してみてもらうことにしました。『そういう目で見ると、』と前置きしながら、骨折しているようです、と診断してくれました。はじめのころははっきりしないこともあると、前医をフォローしていました。思うに前医も投げ出さずに継続してみてくれていたら骨折の診断もできたでしょうに、簡単に専門医へ丸投げしてしまうのはどうかな。

時間が治療してくれるということもある、というお話でした。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です