旭岳から裾合平一周20160712

13613502_1034478033303529_6785800076700012568_o7月7日お休みの日に北海道最高峰、旭岳に行ってきました。
旭岳登山と言えば、ロープウエイで5合目までのぼり、山頂まで1本道を登って降りてくる、そんなに難しくない山というイメージがあります。実際、山のことを全く知らなかった30年ほど前、8月のお天気の良い日に恥ずかしいほどの軽装で登ったことがあります。しかし今は少しは山のことを勉強しましたし、トレーニングも積んでいます。慎重に準備をして、もう少し長距離を歩いてみようと思いました。
幸いお天気は良さそう。コースタイムが7時間くらいで山頂から反対に降りてぐるっと一周するコース、7月は雪渓があったりお花畑があったり、秘湯もありで見どころ満載のようです。ブログなどで最新情報を調べ、出発前にふもとのビジターセンターで確認します。スタッフの方は、親切に相談に乗ってくださいました。初めての道なので、注意点を教えてもらい出発です。

装備は、水2L、行動食、防寒具、雨具、救急セット、ライト、保温アルミシート、携帯トイレ、ヘッドライト、携帯電話と予備電池、地図、コンパス、ストック。キャンプ用具以外は縦走する登山とほぼ一緒でしょう。万一のことも考えて、遭難して夜を過ごしても生き延びられる装備です。走れるところは走りたいので、13Lのザックに詰めて背負います。

ロープウエイを使わず温泉街から登り始めることもできますが、残雪の状況から、今回はロープウエイを利用して5合目から登山開始です。9:50最高のお天気のなか出発しました。姿見駅から姿見池までは、高山植物がたくさん咲いています。まずは記念撮影。散策路を過ぎ本格的な登山道に入ります。ほぼ石ばかりの斜度25%ののぼりが続きます。6合目、7合目、8合目、9合目と小休止を入れながら、11:50山頂へ。寒くなるかと防寒着は用意していましたが、暑いくらい。おにぎりを食べ、写真撮影をして30分の大休憩です。下山は反対方向へ。お花畑を通り急な下りは広い雪渓です。ザクザクした雪を滑るようにあっという間に高度を下げていきます。200m位下りきったところで、中国人らしき登山者とすれ違い、写真を頼まれました。台湾の人は登山好きと聞いていたので台湾人かも。雪を見てうれしそうでした。そこから先はずっと乾いた道です。少し登るとなだらかな丘のようなところに出ます。12:55左右に分かれる分岐点着。ベンチがあり、年配の女性と、若い白人男性が休んでいました。イングランドから来たという彼は、おなかがすいたと言いながら黒岳へ向かっていきました。左へ進むと間もなく間宮岳山頂ですが、なだらか過ぎて山頂という感じがしません。下りに入ると年配の男性とすれ違いました。これから行こうと思っているコースを逆回りしてきたようです。雪もありずっと登りになりますから、結構苦労した様子。13:15中岳分岐着。鋭角に曲がって秘湯中岳温泉をめざし、下ります。それにしてもこのあたりから、見たこともないような絶景が続きます。植物の緑、残雪の白、青い空、足元には可憐な花々。しばらく行くと深い峡谷が見えてきます。登山道はそちらに向かっているようです。道の両脇の色とりどりの高山植物を楽しみながら緩い下りを進むと峡谷への降り口が見えてきました。谷底には温泉が見えます。何人かいるようです。急な下りを慎重に降りると13:40硫黄のにおいのする温泉に着きました。湯船?と言っていいのか、浅い水たまりにお湯と水が流れ込んでいい湯加減です。スコップが置いてあり、つかりたければ、底にたまった泥を自分で掘らなければなりません。まあ足湯程度はできそうですので靴を脱いでつかりました。温泉を楽しんだ後は、沢道のようなところを超えて残雪の残る平地を進みます。融けているところは木道がありますが、雪との境目で足の置き場を間違えるとずぼっと埋まりますので、慎重に。温泉から30分ほどで裾合平分岐に着きました。撮影スポットがありましたので、旭岳を写しました。冒頭の写真がそれです。よく見ると山裾の残雪が何かの形に見えませんか。白鳥が右上方向に首をのばし羽ばたいています.あとで解説を調べたら1年に10日見られるかどうかの幻の白鳥だとのこと。そんなめずらしいものが捉えられて、何かいいことありそうな予感。分岐を左に進むと、あと3kmほどで、出発点の姿見駅です。雪が残る平地は、霧がかかると迷いやすいと言われましたが、今日は最後までいいお天気、雪の上に続く足跡をずっとたどっていけます。走りたくなっちゃいます。そしてお花畑。チングルマが咲いています。満開ではないようですが、それでも見ごたえ十分。花が増え、池が見えてくるともうそろそろゴール。15:10登山道の入り口に着きました。看板には、『ここから先は十分な装備が必要です』と書かれていて「こっちは行っちゃだめって言われたわね」などとしゃべっている観光客がたくさん。お花や野鳥撮影のための立派なカメラを携えた人たちでいっぱいでした。

山のことを勉強していてよかったとつくづく思えた山行でした。

おまけ。七夕でしたので、夜は天の川と織姫、ひこぼしの観察を楽しみました。流れ星もいくつも見られましたよ。

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です