スパトレイル2016参戦 20160701

第3回スパトレイル2016に参戦しました。その名の通り、群馬県の2つの温泉を結んで走ります。レースの前後は温泉旅館に泊まりました。前日は四万(しま)温泉という、レースがなければ知ることもなかったであろう温泉を味わうことができました。お世話になったのは部屋に鍵もないような民宿スタイルの小さい宿。脱衣所には宿のおばあさんらしき裸の老女がドアを開け放して座っていました。さすがにドアは閉めさせてもらい、お風呂を使っていると、「あんたもとぶの?」と聞かれ「??」となってしまいましたが、どうやら走るのかと質問されているようでした。走ることを「とぶ」というなんて,速そうな感じで私の走りはちょっと違う気もしましたが、ここはしっかり「ハイ!」と答えました。

レースは5時スタート、72KM先の草津温泉に18時までにゴールしなければなりません。途中、野反(のぞり)湖を1周し、世立八滝(よだてはったき)を登ります。完走ペースは初めから速く、ずっと緊張しっぱなしでした。57KM付近の世立八滝入口の関門に締め切りの9分前にたどり着き、これでもかと続く登り階段を30分以上かかって登りきったところで、「次の関門まであと1km、閉鎖まで6分」といわれました。時速10kmで行けるのか、行くしかない、もうゴールだと思って全力を振り絞りました。関門が見えると、「あと40秒!!」「10,9,8,7,6,5,4,3,2,1,0!」ゼロの声と同時に関門を越えることができました。しかし。水や食料をもらい、トイレを使うはずだったエイドを素通りしなくてはならず、間に合ったのにあまりうれしくありませんでした。エイドを出たところにシャワーがあったのでその水をマイボトルに汲んでしのぎました。しばらく行くと私設エイドで高校生くらいの女の子たちがこんにゃくと豆腐をふるまってくれて、天使に見えました。しばらく下りで、登りに転じたところで、後ろにいた男性ランナーが脱落したようで、私が最終ランナーのようです。スイーパーさん(最終ランナーの後をついてくるスタッフ)が見えます。でももう登りはもちろん平地を走る力も残っていません。かろうじて下りは走っているような(歩くようなスピードで)。「あと1kmです、頑張ってください」と声をかけてくださいましたが、このスピードでは、あと10分じゃ無理のよう。結局64km関門に着いたのは締切11分過ぎでした。間に合わなくて残念ですが、トイレを使って食べ物ももらえてホッとしました。鍛えなおさなきゃ。反省点が見えてきました。

草津温泉はさすがに日本3大温泉?らしくお湯が熱く宿もお土産屋もたくさんありお客さんでにぎわっていました。無料の温泉もあり、朝風呂にチャレンジしてみました。地元のおばさんと触れ合えて良かったです。ランニングと旅をセットで味わいました。走るのそのものも旅のようです。

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