老眼のせいでコンタクトレンズの使用をあきらめていた患者さんがいらっしゃいました。冬場はメガネが曇りやすいのでやっぱりコンタクトを使いたい。遠近両用はどうかというご相談でした。コンタクトを着けると近くが見えなくなったので3年前から使っていないとのことでした。さっそく遠近両用コンタクトのテストレンズを着けていただきました。遠方の見え方はどうかなと思いましたが、つけたとたんに、よく見える!と感激のお言葉が。近くもばっちりで、使っていけそうな感触でしたので、お試ししていただくことにしました。
今は各メーカーから遠近両用レンズが発売されており、見え方もかなり改善してきています。長年コンタクトを使ってきた方がこれからもコンタクトレンズを使い続けたいという希望に添えるものになってきています。お試しはすぐ行っていただけますので、ぜひご相談ください。
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乱視用コンタクトレンズを使っていた方が老眼になったら20171230
本年最後の診療を終えました。皆様お世話になりました。
さて、年末気になったのは、乱視の方が老眼になった時どうするかです。
遠近両用コンタクトレンズは遠くと近くの両方をコンタクトでピントが合わせにくくなったときに試す価値のあるレンズですが、ずっと乱視用コンタクトをお使いの方にとっては、逆に遠くも近くも見えにくいということになりがちです。
乱視用のコンタクトレンズを使っていた方が、手元が見づらくなってきたときの対処法
1.今使っているレンズの度数を下げる。遠くは少し見づらくなりますが、近くは断然見やすくなります。それで遠くが見づらく困るようなら
2.近視の度数は下げるが、乱視の度数は上げる。乱視の度数は、実際の目の屈折より少し弱めにしていることが多いので、その場合は乱視の度数を上げると遠くの見え方も、近くの見え方も改善することがある。それでもどちらか見づらければ
3.利き目に遠くが見やすいレンズを入れ、反対の目に近くが見やすいレンズを入れる。左右のバランスが気になるようならできませんが、両目で見ている限り、あまり気にならない方が多いです。あるいは
4.利き目に遠くが見やすいレンズを入れ、反対の目は遠近両用にする。乱視の弱い方ならこれでもいいかもしれません。それでも今より遠くが見づらいのはいやな方は
5.今までどおりのレンズの上から老眼鏡をかける。これが鮮明さでは一番勝ります。あるいは、1日使い捨てレンズをお使いの方なら
6.遠くがよく見える度数、近くの見やすい度数のコンタクトレンズの度数を何種類か用意して、その日の都合で使い分ける。
ざっと挙げてもこのくらいの方法があります。あとはお仕事や趣味などでどのくらいの見え方が必要なのかを考慮して決めていくことになります。
先日ご相談に見えた方は、1.の対処で満足されて相談して良かったと言ってくださいました。
年齢のせいとあきらめずに、ちょっと試してみませんか。
ホモピクトルムジカーリス アートの進化史20170915
ヒトはなぜ芸術活動をするのか、動物学的観点から考察した本です。作者は岩田誠。2001年に書かれた「脳と音楽」という本は音楽家の脳について研究した内容でありとても興味深く、図書館で借りた後に購入してしまいました。読み始めて間もなく、同じ作者の本と知り、期待して読み進めました。
絵を描く行動は言語の習得と関連していることが幼児の発達の観察から示唆されました。仲間に行動を促すタイプの言語は類人猿をはじめとするいろいろな動物で見られるが、目の前に見られない物事を伝えることができるのはヒトだけであり、そのことがアートを生み出すとしています。古代の洞窟画のある場所は非常に音響の良い場所であることが明らかになりました。当時その絵の前で、楽器を鳴らしたり歌を歌ったりしていたことが想像されます。
アートは祈りであり、帰属する集団の一体感を高めるものであるということは古代も現代も変わっていないことのようです。
なぜ世界中がハローキティを愛するのか20170827
ファンシーなタイトルからはちょっとかけ離れた、学術論文的な考察が述べられた本でした。主にアジア系アメリカ人の視点が書かれていて、日本人の感覚からするとちょっとわかりにくい感情もありましたが、キティラーなら知っておいて損はない内容。
動的平衡(1)(2)、変わらないために変わり続ける、生命と食 福岡伸一20170730
分子生物学者の福岡伸一さんの著書をまとめ読みです。『生命と食』(2008)は食べたものが生物の体を構成しておりそこに動的平衡が存在する。それを無視した効率だけを考えた食料供給が人間に与える影響は大きいのではないかという話。狂牛病は人災だとか、遺伝子組み換えは時間の淘汰を受けていないということに科学的に意見を述べています.
『変わらないために変わり続ける』(2015)はニューヨークで客員教授をしていた時のエッセイ集。科学に関するものは共感できることばかり。文学、食文化、自然観察、そして芸術に関する所感が並びます。どれも科学者の、平等で公平なものの見方に基づいていて、素直に読めます。
動的平衡1(2009)は、生命の定義について論じていて,生体は機械の部品からできているのではなく、分子の流れのよどみである,環境と別のものではなく、生命を考えるときは周りの環境も考えなければならない。脳は錯覚するようにできていて、直観に頼ると真実をとらえられない。そのために勉強するのだと述べています。
動的平衡2(2011)は主に遺伝子について考察されています。今まで遺伝子についておぼろげに抱いていた疑問について多くのヒントを与えてくれます。ヒトとチンパンジーの遺伝子は98%以上が同じで違っている部分に人間を特徴づける遺伝子があるわけではないという。種の違いを生じさせるのは、遺伝子が発現するタイミングではないかと著者は考えている。それを引き起こすのは,卵細胞内の物質であったりDNAの糸巻の状態だったりまだまだ研究途中だそうです。遺伝子の正体がDNAでこれがタンパク質の構造を決めているのだという大発見以来、生物学者はDNA信仰とでもいうものにとらわれてきた傾向があります。しかしDNAだけで説明できない多くの矛盾や疑問を説明するには、エピジェネティクスという考えが出てきているということで、これから生命の謎が解き明かされていくのを楽しみにしようと思います。
大雪山ウルトラトレイル参戦20170725
反省点多し
まだ3回くらいしか使っていないサングラス落とした。ハンドライト(100円)落とした。
帽子とタイツはダメだった。
前日の前夜祭が座るところがなくて疲れる。
JRは遅れるのではないかと心配。早朝の列車が運休になった。
宿の夕食悪くはないが、弁当買って前夜祭の時に早めに食べてもいいかも。
宿は隣の部屋の声が筒抜け。お風呂もやめて早く休んだ方がいい。
午前3時30分スタートは、朝早いというより夜中にスタートするようなもの。思ったより疲れて、2晩徹夜した時のように幻覚がみえそうだった。
脱水気味で立ちくらみがしてふらついたところをエイドのスタッフに見られてしまった。途中で進めなくなったりして迷惑をかけるわけにはいかないので、無理せずA4からA5をほとんどあるいてしまった。12時制限の第1関門に7分間に合わなかった。61kmを8時間37分かかりました。1km当たりあと7秒速く進めば間に合うのだ。時速7,2kmだと1時間にあと100m、時速7.3kmにすればよい計算。
怖かったのは、林の中でスズメバチがぐるぐると私の周りを何度も旋回する。追い払おうとすると攻撃されるかと思い、なるべく動きを変えず淡々と進んだ。前後に人が見えないし、エイドまでまだ数キロあったので、ここで刺されたらどうしようと考えた。あとで聞いたら、結構ほかの人も同じ目に合っていた。熊はそうそう人がたくさんいるところには出てこないけれど、スズメバチはすぐ出てきます。怖い。
コースは、61kmまで林道、農道で61kmから山道になるコースレイアウトなので、前半つまらないかと思っていましたが、そんなことはなく、畑が広々と見えたり。牧草地を踏み分けたりと。変化もあり面白いコースでした。エイドも食べ物、飲み物十分あり、スポーツドリンクも粉末のものをすぐ溶かしてくれたり気配りもしてくれて、少人数の大会の良さを感じました。食べ物はバナナ、アンパン、梅干し、ポテトチップ、など。のどが渇いている時アンパンは食べる気になれないが、梅干しは塩分、クエン酸もとれるしおいしかった。飲み物は水、コーラ、スポーツドリンク。スポーツドリンクが品切れにならないのは助かりました。A5ではセイコーマートのメロンモナカをいただき、元気が出ました。
ゼッケン番号は何の順なのかと思ったら、五十音順です。
レンズケアの仕方、間違っていませんか?その② 20170630
以前、レンズケアの間違いやすい点を書いたことがあります。
レンズケアの仕方、間違っていませんか?20150530 | かんし眼科医院 (contactoff.jp)
ここでコンタクトレンズのケアの目的を確認しておきます。一つ目は、汚れを落とす。二つ目は、消毒する,つまり細菌の数を問題が起こらないまでに減らす。
先日、驚くべき間違いをされていた方が、2人続いて来院しました。
お1人目は、水道水で洗浄していた方。ケア用品を買うのが面倒だったのか、お金を節約されていたのか、かなり長年コンタクトを使っていらっしゃるので、水道水ケア歴もそれなりに長そうです。今まで大きなトラブルがなかったのは運が良かったとしか言えません。
水道水でケアしてはいけない理由 ①水道水は無菌ではありません。さらに蛇口周りには普通に細菌が住んでいます。細菌のいる水をコンタクトレンズにつけると、レンズ表面に細菌がついてしまうことが考えられます。もちろん水道水には消毒効果はありません。レンズ使用中についた細菌も保存中に増えてしまいます。②水道水はレンズの形を保てません。保存用の液体は、体液と等張の液体(簡単に言うと涙と同じ濃度)です。水道水は、ほぼ真水で、濃度はかなり薄いものです。コンタクトレンズは水分を含みますが、等張液を含んだ状態で正しい形、つまり正しい度数になるように設計されていますからそれより薄い濃度だと、レンズによってはかなり変形するものがあります。つまり見え方と付け心地、フィッティングに影響が出るわけです。
お二人目は、生理食塩水で洗浄保存していた方。こすり洗いタイプの洗浄液にアレルギーがあり使えないとのことでした。
生理食塩水は等張液ですから水道水よりはだいぶましですし、ボトルに詰められた薬局で売っているものは無菌製剤だと思いますので、すすいだり、消毒した後のレンズを保存するには使えます。ですが、消毒効果はありません。使用後のコンタクトレンズには結膜の常在菌がついていますから、保存中にそれが増殖してしまいます。ではアレルギーのある方はどうしたらいいでしょう?過酸化水素タイプのケア用品を使いましょう。過酸化水素水はそのままでは大変刺激が強く目につけることはできませんが、中和が終わると水に変わりますので刺激はなく、ほぼアレルギーも起こしません。それでもアレルギーが出る方は、1日使い捨てタイプにするか、ハードコンタクトにするか、ということになりますが、過酸化水素がだめな方は、何をやってもだめな可能性もあり、コンタクトの使用をあきらめなければならないかもしれません。
ソフトレンズのケアは、消毒しなければならないことと、水道水は絶対使ってはいけないことを覚えておいてください。
サザビーズで朝食を20170629
競売人が明かす美とお金の物語という副題のついたフィリップフック著の本を読みました。著者はクリスティーズ、サザビーズといったオークション会社で絵画部門のスペシャリストとして長年働いていて、美術品の値段が決まる仕組みに精通しています。需要と供給の関係が成り立ち、芸術的にどうかということより、だれがいつ描いたかのほうが値段に影響します。それは買い手が安心してお金を出せるということ、すなわち、価値が下がりにくいということ。ほしがる人が多いかどうか、それはたとえばその絵を飾りたいと思う人が多いかどうか。応接間にそれとすぐ分かる美術品が飾ってあれば来客にアピールできる。ステイタスを示せる作品は当然値が上がるのです
それとすぐ分かる作品は、複製しか買えないだろうけれど、飾りたいと思う作品が見つかったら買ってみたいな。飾る場所が問題かな。
第4回スパトレイル参戦20170626
去年に続き、今年も群馬県で開催されたスパトレイルに参戦しました。去年は走力が足りず後半スピードが出せずに時間切れ打ち切りになってしまいましたので、今年はリベンジするぞとばかりに練習量を増やして完走をめざしていました、が、練習しすぎで恥骨の疲労骨折をしてしまい、2か月半走れませんでした。泳いだり自転車こいだりはしていたことはしていたのですが~走るほどの負荷を体にかけることができず、走力のみならず、体力もけがの前より落ちてしまいました。序盤の数キロで胸が苦しくなり歩いてしまうし、第一エイドの後、両足がつってまた歩いてしまうし、どこまで行けるやら。早くも完走はあきらめて、練習として走りました。今まで経験したことのないトラブルが次々と起こるので、トラブル対策の大会となりました。去年は野反湖一周での走りがだれだれになって思ったより時間がかかったのが反省点でしたが,そこは今回はしっかり走れました。今年新設された、第3エイドを5kmほど過ぎたところの給水関門が微妙です。後ろから走ってきたマーシャル(審判員)の方が、「このペースだと次の関門ぎりぎりだ」と教えてくれたので、ぎりぎりなら頑張って越えよう、少しでも長く走ろうと思いペースを上げました。先を行く選手とすれ違うところで、「間に合うよー、頑張れ!」と声をかけられました。「頑張るよ~」と叫びながら全力で走り52kmの関門を越えました。息が切れてそこからはもう歩き。次の関門はもうちょっと難しい。それでも気持ち良い山を一つ越えられてよかった。滝を登る長ーい階段の前の関門57km地点で時間切れ終了となりました。14:50制限に15:09着で、10時間9分で終わりました。
前回は草津温泉が初めてだったので一泊して観光しましたが、今年は当日中に東京まで出て次の日朝一で帰札、そのまま出勤です。完走は来年に持ち越しか~
体の使い方 アレクサンダーテクニーク 20170622
太極拳とフルートをやるときに、共通な体の使い方があるのに気づきました。それは、水泳やランニングにも共通しているように感じていました。アレクサンダーテクニークは人間の体の使い方の基本原則を見つけ出したオーストラリアの俳優、アレクサンダーさんが研究の末まとめあげた方法です。
頭、首、背中のバランスがすべての動きをスムーズに効率よく行うためには重要で、常に動きを意識しフィードバックすることでパフォーマンスを上達させられるということです。このことに関して3冊の本を読みました。「アレクサンダー・テクニーク やりたいことを実現できる<自分>になる10のレッスン 」小野ひとみ著 「音楽家ならだれでも知っておきたい「からだ」のこと アレクサンダー・テクニークとボディ・マッピング 」バーバラコナブル著 「ランニングを極める アレクサンダー・テクニークで走りの感性をみがく」 マルコムポーク、アンドリューシールズ著 基本情報と、音楽家のための応用、ランナーのための応用です。
最近けがをして、自分の動きを見直す必要が出たのでこの本は大変参考になりました。ただ、習得するには難しそうなのでできることから普段の生活やトレーニングに取り入れようと思いました。無意識に動いてしまうことが多いのですが、動く前に意識するだけで動きが少しずつ洗練されてくるのです。
毎日の積み重ねは積もり積もって良い結果につながっていくのではないでしょうか。