Go wild野生の体を取り戻せ20160301

『脳を鍛えるには運動しかない』の著者の最新作です。なるほどと思うことがたくさん書かれていました。

進化は幸福を好む。幸福かどうかは生物として快調かどうかによるところが大きい。

農耕が始まり定住するようになりブドウ糖の塊を手にするようになってから様々な文明病があらわれた。狩猟時代と人間の仕組みは変わっていないのに、食料やライフスタイルが変わったためである。

人間は多様性に対応できるから地球上で繁栄できたが、また、多様な食べ物を摂取しなければいけない。

からだを動かすことで血流が良くなると脳の働きが良くなる。そして、トレイルランはいろいろな刺激があり対処すべきことが次々現れるのだ。そしてドーパミンなどの報酬系の神経伝達物質が出て人間を生き延びさせようようと働く。

睡眠不足はストレス状態と同じでコルチゾルが分泌され食欲が増え血糖値が上がる

マインドフルネス(今この瞬間に意識を集中させること)が狩猟採集民の心には現れる。それは瞑想の心持と共通点がある。

バイオフィリア(生物や自然への愛情)があることで人間は生き延びてくることができたのだろう。事実、土を触っただけでもストレスが減少するという事例も報告されている。トレイルランというスポーツが現在急速に発展してきているのは狩猟採集をしていた人間の持つ欲求を満たすからではないか。

人間が繁栄するために、保育と食糧供給に協力が欠かせなかった。利己的も利他的もどちらも必要である。オキシトシンは仲間意識に働く。

迷走神経は進化の過程で迷走した。脅威を感じ戦闘態勢になったあと、武装解除、全身各部にリラックスを命じる働きをする。呼吸で迷走神経を調節できる。合唱やヨガ、管楽器も有効である。体内環境を一定に保つホメオスタシスでは不十分で、今アロスタシスというモデルが考えられている。体内環境を外部環境に合わせて調節していく機能のことで、あらかじめ起こりうることを予測して調節する。ストレスを受けることによって成長できるのだ.

食生活や運動を狩猟時代のそれに近づけることで文明によって引き起こされたさまざまな不調から逃れることができる。どうすればよいかは人それぞれであるが、低炭水化物食と変化にとんだ運動はきっかけになるだろう。

砂糖の入った飲料と穀物とトランス脂肪酸は摂るべきではないと書かれています。甘い飲み物は好きじゃないのでやめられるし、マーガリンやショートニングは加工品に入っているので加工品を避ければよいけれど、炭水化物をやめるのは厳しいですね。ごはんや麺は食べなくても暮らせるけれど、大好きなパンを食べるのをやめたらお菓子を食べてしまいそうだ、マリーアントワネットになりそうだ。どうしましょう。

 

 

 

 

 

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