ハセツネ参戦記(長文記録)20151116

ハセツネ 距離(km) 2013 2014 2015
今熊神社 4.24 14:10 13:50 13:50
WC 14:05
入山峠 7.00 15:00 14:50 14:41
市道山 11.70 16:00 16:04 15:50 渋滞でチーズおかき,雷おこし
醍醐丸 15.29 17:00 16:47 16:32
ライト 16:35 日の入り16:48頃
補給 16:48 梅おにぎり
生藤山 19.34 17:56 17:44 17:30
ジャケット 17:40
浅間峠 22.66 18:44 18:32 18:21 WC,月餅、魚肉ソーセージ、
19:10 18:58 18:51 アミノバイタル粉末、ストック
日原峠 24.76 19:50 19:29 19:18
笛吹峠 27.96 21:00 20:18 20:13
西原峠 32.19 22:00 21:10 21:11
避難小屋 35.59 22:45 22:05 22:12 WC,エネルギーゼリー
22:31 22:30 パワーバー、スポーツ羊羹
三頭山 36.32 23:00 22:44 22:43
鞘口峠 38.02  0:00 23:20 23:18
月夜見山 42.09 0:50 0:22 0:14 水1L,、ポカリ0.5L
1:38 0:50 0:35 栗蒸し羊羹、WC
御前山 46.57 3:00 2:14 2:06 荷物トラブル、転んで何度か止まる
大ダワ 49.77 4:00 3:19 3:04 WC,アミノバイタルゼリー、ベスパ
3:39 3:15
大岳山 53.71 5:14 4:48 4:24
御岳山 58.00 6:02 5:49 5:20
WC 5:35 ユンケル粉末
日の出山 60.55 7:00 6:43 6:04 ライトしまう。日の出6:02頃
五日市会館 71.50 8:19 8:19 7:43

2015年10月31日、11月1日に第23回日本山岳耐久レースハセツネカップに出場しました。過去2回と比較し補給状況を記録しました。各ポイント間の走行時間はあまり変わりません。むしろおそくなったか。休憩の取り方が短く、要領よくなったかな。
スタートは目標タイム順に並ぶのだが、12時間以内のところへ。10時間は速すぎるし16時間以内のところはひどく渋滞するらしいので。それでも市道山まではところどころ渋滞するので、一口サイズのお菓子で補給。止まるたびに食べたので、7~8個のチーズおかきと雷おこしは完食してしまった。最初の坂で太鼓の応援が元気出るが、そこを過ぎたところで、前の走者のリュックの底でライトが光っているのを見つけた。ここからついていたら、暗くなってから電池切れになってしまうので、教えてあげた。そうならないため、充電池は接続の線を抜き、乾電池は1個外しておいたのだが。
市道山あたりから急に胸が苦しくなった。心拍数200位、まずい。何とか落ち着かせなければ。登りで止まりそうなスピードになり、どんどん抜かしていってもらう。なかなか落ち着かない。第一関門でリタイアか、それは嫌だけど治るまで休まなければ。何とか止まらずに30分も経っただろうか。下りは恐る恐る走ってなんとかもちこたえられるようだ。『先に行ってください』、と譲られてえっと思ったけれど、スピードを上げてみた。つまづきそうになり『おおっ!』と態勢を何とか立て直したが、そのショックで心拍が落ち着いた。
醍醐丸から浅間峠までは3度の休止。まずライト準備。腰につけていたライトの点灯を確認しようとしたが、点かない。ああ、電池をはずしておいたんだった。電池を探すがない。間違っておいてきてしまったんだ。仕方ないので予備のライトと取り換えた。次におにぎり補給。コンビニおにぎりのパッケージあけるのが面倒。そして風が出てきてやけに体が冷えるのでジャケットを着る。右足首、左股関節に早くも痛みが出る。痛みのでない走り方で何とか乗り切って行こう。
第一チェックポイント浅間峠、トイレの列に並んでいたら後ろの人に、「魚肉ソーセージですか!」と腰にぶら下げた袋の中身を指摘されたので「お腰につけたきびだんごもあるよ。」と返した。ブルーシートに座りそのソーセージと重たい特大月餅を食べた。食べるのに時間がかかり滞在時間が思いのほか長くなってしまった。ストックを準備していざ出発。後ろの人が「ストックあると違うね!」と感嘆の声を上げた。
しばらくは緩いアップダウンが続く。淡々と歩を進める。去年おととしに比べて人が少ない印象。西原峠を越えると急登がはじまる。登りはゆっくりになってしまうので譲れるところでは先に行ってもらうが、だんだんと譲られても困るような人も出てくるので十分ひきつけてから譲らないとこちらも時間のロス。なるべく止まらないで避難小屋を目指す。
1時間登って三頭山避難小屋到着。幸いトイレは並んでいない。小屋の中で補給することにした。外では寒くてゆっくり補給できないので、食べられるだけ食べる作戦に。とは言っても3品食べておなかいっぱい。レースコース上最高点に向かう。階段登ったらまもなく三頭山山頂。止まらず下る。急なくだりだが、御前山下りの練習と思って頑張ってみる。「このくだりヤダ」とか言っているそこのあなた、私は御前山の下りのほうがよっぽどいやよ。と心の中で呟いてみる。

鞘口峠からの登りはそれほどつらくはない。下った後ちょっとアップダウン、車道に出ると第2チェックポイントは近い。がんばって走って月夜見山へ。雲が多いが天頂近くに月が見える。ポカリスゥエット0.5Lと水1Lをもらう。シートに座ってもう定番,六花亭の栗むしようかん、食べやすくてボリュームがあり補給にぴったり。トイレに入るとテント内なのでそれだけで温かい。少し長居。
さて後半戦。ゆるゆると登る。今回小さめのザックにいろいろ取り付けて荷物をしょっているのでずれると走りにくい。それを直したり、思いがけないところで転んでヘッドランプが外れ、直したりと、余計な時間がかかってしまう。御前山の山頂を超えいよいよいやな下りだ。段差の大きい下りなのでリズムよく下りないと疲れてしまう。特に前の人が相性悪いと1時間とてもつらい時間になってしまう。幸い今日の前走者は、速すぎずリズムが良い。遅れないでついていくことにする。何とか気持ちを切らさず下りきることができた。
大ダワ、去年はここで安心しきって気が抜けた。そんな事のないようここでベスパ投入。ゼリーも飲んでクライミングもどきに向かう。しかしそこに行くまでに狭い尾根道、藪のようなところ、割と平坦な道が続く。そして岩場へ。一昨年は進む道がわからず、おろおろ、前の人についたり、周りの人に聞いたりしながら進んだ。昨年は思い出しながら進んだ。今年は自信を持って「こっちでいいのかな?」という人にも教えながら進むことができた。成長したものだ。下りも岩場が続き滑り易いところも多く、難しい。ちょうど選手マーシャル(審判、救護)の方がいて、ついて進んだ。下りきったところにおいしいと評判の水場がある。すいていたので味見してみたが、水量が少なくよくわからなかった。そして第3チェックポイントはスルー、トイレまで駆け降りる。きれいなトイレでゆっくり休みたくなる。ユンケル粉末を投入して出発しようとしたら、同じクラブのIさんがやってきた。そういえば大ダワに向かう下りで抜かしてきたんだ。その時は集中していて、あまりしゃべらないで来てしまった。「日の出山で日の出は間に合わないかな?」などと会話して先を急いだ。
日の出山の手前ではスタッフが、山頂が近いことを教えてくれる。ここに限らず要所要所でもうすぐどこどこと大きな声で伝えてくれるのは、まだかまだかと走っている身には本当にうれしい。そして日の出が木々の間から見えた。山頂でその瞬間は間に合わなかったが、まだ間に合う、元気が出る。山頂で朝日の写真を写した。自撮りしようとしたが失敗、見かねた他の選手がシャッターを押してくれた。すばらしいショットが取れた。
さてここからは走ると決めてきたのだった。ライトをしまい、ストックはところどころ使い、走るところでは片手に持つことにしよう。最後まで楽しく行こう。ジョグスピードで充分。去年よりは速くゴールできるはず。何人か抜かしてきたが、大ダワへの下りで後ろをつかせてもらった人に追いついた。声をかけて、つかせてもらったお礼を言った。後姿が落ち着いた雰囲気だったのでもっと年配かと思ったら、意外にも20代。ハセツネはゼッケンが歳の順なのでわかってしまう。そうしたら、水がなくなってしまったのでゆっくり行きます、とのこと。水を分けたら失格だしね、しょうがないので先へ進んだ。65キロ地点をすぎて、左の股関節の痛みが気になりだした。ずっと痛みの出ない動かし方で走ってきたが、スピードを上げたことで痛くなってきたのか。ちょっと歩いていたら、Iさんが猛スピードで駆け抜けていった。じゃあ付いて行こうと思ったが間に合わず、あっという間に見えなくなってしまった。それでもゴールまで走り続けた。すでにゴールした息子から電話が来たが、頑張ってラストスパートしている最中だったので出なかった。ゴールしてからもうゴールしたよと電話したら、写真撮ってあげたのに、と言われた。そうだった、あわてず記念撮影してもらったほうがよかったな。
次回へつなげる反省点    行動食は食べやすい物だけにする。パッケージの開けにくいもの、移動中に崩れやすい物は避ける。きび団子は小さいのにする。止まって食べるのはトイレに行くときだけだから、数も厳選する。その代りジェルを余分に持つ。水は1Lとスポーツドリンクなど、カロリーのある物1Lにする。ライトは2個でよい。1つは最初から腰に巻いておく。ハンドライトは使わなかった。電池は出発前に確認する。上着は脱ぎ着しやすいリュックの上から着られるのがいいかな。要検討。

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