猫の古典文学誌20150722

私は完全なる猫派です。猫が日本人とどうかかわってきたかを古典文学から読み取った著者による作。平安時代は大陸から輸入した猫を飼うのがステイタスだったとか、船旅で書物を運ぶのにネズミにかじられないよう見張るのが猫の役目とか、猫の目で時刻を知るために朝鮮出兵に従軍した猫がいたとか。

猫はお釈迦様の最期の時に薬を届ける邪魔をしたから仏教の敵で涅槃図には猫は描いてもらえなかったとか、逆にうちのお寺の涅槃図には猫が描かれていて珍しいから見に来てと客寄せに使われたり。どちらにしても、猫が嫌われていたという感じはないようですね。

猫を多く描いた浮世絵師、歌川国芳についても触れられていました。4月に展覧会が開かれていましたから記憶に新しい。いろんなポーズの猫を描き、ダジャレにしたり、組み合わせて別の絵を作ったりと、かなりいろいろやっています。やっぱり猫は昔も今も愛されるべき存在なのかな。

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