ジョンJレイティの著書です。(2008年1月アメリカ、2009年3月日本)もう8年近く前の本です。
運動すると脳細胞の発達を促進する物質がいろいろできるとのこと。
授業の前に30分のランニングをすると、成績がアップした高校の話や、うつやパニック障害などに運動が薬と同等の効果をもたらすとか。更年期障害や老化にまで運動が体と脳の両面から好ましい効果をもたらすということ。私たちが経験的に感じていることを、細胞レベル、分子レベルで証拠を上げてくれています。
つまり、体を動かすことと、思考することはどちらも脳の働きで、区別して考えるべきではないということでしょうか。分子レベルで見ると、脳の中では同じことが起こっているということです。そして脳により強い刺激を与え、成長を促すのは運動だということ。少しのストレスが成長には必要で、ストレスによって増える物質が脳細胞の成長を促す物質を増やすよう働きます。
体各部の運動神経、感覚神経に対応する部分が脳にありますが、大きなスペースを占めているのが手指と口,舌です。ペンフィールドのホムンクルスが有名です。では、手指と口を同時に動かせば脳は鍛えられるのではというのがわたしの考えです。管楽器はどうでしょう。特に木管楽器は両手の10本の指と唇、舌を同時に使います。おまけに視覚と聴覚、呼吸筋も使いますから、脳を鍛えるのにこれ以上ないと思っていますがいかが?
小柴胡湯と五苓散の合剤。
効能;吐き気、食欲不振、のどの渇き、排尿が少ないなどの次の諸症:水瀉性下痢、急性胃腸炎、暑気あたり、むくみ
処方;柴胡6.0,半夏5.0,沢瀉5.0、生姜4.0、黄芩3.0、大棗3.0、人参3.0、猪苓3.0、白朮3.0、茯苓3.0、甘草2.0、桂枝2.0、生姜1.0
作用機序;ナトリウムチャンネル阻害作用、抗炎症作用、DNA合成阻害作用
副作用;間質性肺炎、低カリウム血症、劇症肝炎、肝機能障害
注意;著しく体力の衰えている患者には慎重投与。
証;中間証
注:本投稿は漢方製剤を勉強するため、最低限抑えるべき項目を列挙しています。実際に投与する場合、服用する場合は、製品の添付文書、注意書きにしたがってください。
小柴胡湯の証と半夏厚朴湯の証を併せ持つものに用いる。
効能;気分がふさいで咽頭、食道部に異物感があり、動機めまい嘔気などを伴う次の諸症;小児ぜんそく、気管支ぜんそく、気管支炎、咳、不安神経症
処方;柴胡7.0、半夏5.0、茯苓5.0、黄芩3.0、厚朴3.0、大棗3.0、人参3.0、甘草3.0、蘇葉2.0、生姜1.0
作用機序;ロイコトリエン産生抑制作用、ヒスタミン遊離抑制作用、アラキドン酸代謝物抑制作用、サイトカイン産生に対する作用、好酸球に対する作用など
副作用;間質性肺炎、低カリウム血症、肝機能障害など
注意;高齢者、妊産婦への投与は注意して行う。
証;中間証
注:本投稿は漢方製剤を勉強するため、最低限抑えるべき項目を列挙しています。実際に投与する場合、服用する場合は、製品の添付文書、注意書きにしたがってください。
効能;気分がふさいで咽頭食道部に異物感があり、動機、めまい、吐き気を伴う次の諸症。不安神経症、神経性胃炎、つわり、咳、しわがれ声、神経性食道狭窄症、不眠症
処方;半夏6.0、茯苓5.0、厚朴3.0 蘇葉2.0 生姜1.0
副作用;過敏症
注意;高齢者、妊婦、小児への投与は注意
証;中間証~虚証
注:本投稿は漢方製剤を勉強するため、最低限抑えるべき項目を列挙しています。実際に投与する場合、服用する場合は、製品の添付文書、注意書きにしたがってください。
こじれた風邪に使われることがあります。
効能;体力中等度で上腹部が張って苦しく、舌苔を生じ、口中不快、食欲不振、時により微熱,悪心などのある者の次の諸症:急性熱性病、肺炎、気管支炎、感冒、リンパ管炎、慢性胃腸障害、産後回復不全。慢性肝炎における肝機能改善。
処方;柴胡7.0、半夏5.0、黄ごん、大棗、人参格3.0、甘草2.0 生姜1.0 柴胡桂枝湯から、桂枝と芍薬を抜いた生薬で構成されています。因みに、小柴胡湯から人参と甘草を抜いて芍薬、枳実、大黄を加えた構成で大柴胡湯となる。
作用機序;肝障害抑制作用、肝再生促進作用、肝線維化抑制作用、免疫調整作用、抗アレルギー作用、活性酸素抑制作用
副作用;間質性肺炎、低カリウム血症、肝機能障害、過敏症
注意;併用禁忌:インターフェロン製剤
証;中間証~実証
注:本投稿は漢方製剤を勉強するため、最低限抑えるべき項目を列挙しています。実際に投与する場合、服用する場合は、製品の添付文書、注意書きにしたがってください。
老人の咳によく使われます。
効能;痰の切れにくい席、気管支炎、気管支ぜんそく
処方;麦門冬10.0、粳米、半夏各5.0、大棗3.0、甘草、人参各2.0
作用機序;鎮咳作用、去痰作用、気管支拡張作用、抗アレルギー作用
副作用;間質性肺炎、低カリウム血症、肝機能障害、過敏症
注意;甘草による偽アルドステロン症、低カリウム血症に注意
証;中間証から虚証
注:本投稿は漢方製剤を勉強するため、最低限抑えるべき項目を列挙しています。実際に投与する場合、服用する場合は、製品の添付文書、注意書きにしたがってください。
アレルギーの咳やくしゃみによく使われますが、眼科でもアレルギーに使います。
効能;気管支炎、気管支ぜんそく、鼻炎、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎、感冒での水様痰、水様鼻汁、鼻閉、くしゃみ、喘鳴、咳嗽、流涙
処方;半夏6.0、麻黄、芍薬、桂皮、五味子、乾姜、細辛、甘草各3.0
作用機序;抗アレルギー作用、抗炎症作用。ヒスタミン遊離抑制、好酸球抑制、アセチルコリン作用抑制、など。
副作用;間質性肺炎、低カリウム血症、肝機能障害、過敏症など。
注意;麻黄を含むため。エフェドリン、カテコラミンなどの含有製剤と併用すると交感神経刺激作用が増強することがある。
証;中間証
注:本投稿は漢方製剤を勉強するため、最低限抑えるべき項目を列挙しています。実際に投与する場合、服用する場合は、製品の添付文書、注意書きにしたがってください
風邪がこじれてきた際によくつかわれます。
効能;発熱、汗が出て悪寒し、体痛み、頭痛吐き気のあるもの。感冒、流感、肺炎などの熱性疾患。胃潰瘍、十二指腸潰瘍、肝機能障害などの心窩部緊張疼痛
処方;柴胡5.0、半夏4.0、桂枝、黄ごん,人参、芍薬、大棗、甘草各2.0、生姜1.0 小柴胡湯に桂枝と芍薬を加えた構成になっている。
作用機序;膵炎抑制作用、免疫調整作用、活性酸素消去作用を持つことが知られている。
副作用;間質性肺炎、低カルシウム血症、肝機能障害、過敏症など
注意;高齢者へは減量など
証;虚証から中間証
注:本投稿は漢方製剤を勉強するため、最低限抑えるべき項目を列挙しています。実際に投与する場合、服用する場合は、製品の添付文書、注意書きにしたがってください。
一番有名な漢方製剤かもしれません。風邪のひき初めに使われますが、眼科領域の炎症にも使います。処方を見ると芍薬甘草湯が含まれていますね。麻黄に含まれるエフェドリンは強い薬理作用を持ちます。
効能;感冒、鼻かぜ、熱性疾患の初期、炎症性疾患(結膜炎、角膜炎、中耳炎、扁桃腺炎、乳腺炎、リンパ腺炎)、肩こり、上半身の神経痛、じんましん
処方;葛根4.0 麻黄3.0 大棗3.0 桂皮2.0 芍薬2.0 甘草2.0 生姜2.0
作用機序;プロスタグランジン抑制効果と条件によっては増強作用を発揮する。インターロイキンに対する作用を持つ。
副作用;不眠、発汗過多、頻脈、動機、全身脱力感、精神興奮、食欲不振、胃部不快感、排尿障害、過敏症、低カリウム血症など
注意;麻黄含有製剤、エフェドリン含有製剤などとの併用は慎重に。
証;中間証から実証に用いられる。
注:本投稿は漢方製剤を勉強するため、最低限抑えるべき項目を列挙しています。実際に投与する場合、服用する場合は、製品の添付文書、注意書きにしたがってください。
一般的に使われる便秘薬です。
効能;便秘症
処方;大黄4.0 甘草2.0
作用機序;大黄中のアントラキノン誘導体の作用による
副作用;甘草による、偽アルドステロン症、低カリウム血症など
注意;妊婦、産婦、授乳婦には投与しないことが望ましい。
証;いちじるしく体力の衰えているものには使えない。
注:本投稿は漢方製剤を勉強するため、最低限抑えるべき項目を列挙しています。実際に投与する場合、服用する場合は、製品の添付文書、注意書きにしたがってください。
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